「僕の闘いと、手放した言葉。
そして、すべてが歪み始めた13歳の夏を。」
タイトルがかなり目を惹きます。
やらしい作品では全くありません。
装丁の月が綺麗。
図書館で借りました。
そうかぁ、23歳で書いたのかぁ。
自分より年下でこんな文章描いちゃうなんて、
なんだか悔しい。苦笑
こちらの作品も、
問いかけていく物語。
夜、雨、十六夜、ルナ、閉ざされた空間のお話。
自分の中に、
誰かの侵入を拒む、十六夜。
誕生日の夜、
目の前にあらわれたルナという少女。
彼女の正体は?
そして僕がずっと閉じ込めていた過去が姿を現す。
必然のように、
登場人物たちが動き回ります。
人は、
群れになると
大きな波のように
突風のように
個人を攻撃することができる。
それは凶器かもしれない。
かなしいなあ。
だけど、
十六夜が動き出す瞬間に
少し救われました。
そんな簡単に幸せにはなれないけど、
幸せの方角を探すことはできるかもしれない。
「正面からぶつかるだけが人生じゃない」
「人間と人間の間に“一貫した感情の共有”なんて生まれない。」
だけど。
だけど。
そんな作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年8月16日
- 読了日 : 2010年10月17日
- 本棚登録日 : 2012年8月16日
みんなの感想をみる