植物はなぜ5000年も生きるのか―寿命からみた動物と植物のちがい (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (2002年3月20日発売)
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感想 : 17
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そもそも動物と植物を同じ土俵で比べることはできないようだ。

というのも、動物の体はほぼ全て「生きている細胞」からできているが、植物にはいくつもの死んだ細胞ありきで生きている(例えば道管は水分を根から葉へ送るために、中空状態で硬化した「死んだ」細胞らしい)。

そうなるとそもそも生きてるって何だっけ?となる。また生死を仮定しようとすると「どこからどこまでが個体か」という問題にぶちあたる。

そのあたりを自問自答させることが著者の狙いのような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年3月3日
読了日 : 2016年3月8日
本棚登録日 : 2016年3月3日

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