ひろと チロの なつまつり (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (2009年6月20日発売)
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感想 : 6

ひろは、いなくなった飼い犬のチロをさがして、以前なつまつりのあった公園までやってきます。
どこからか笛の音が聞こえ、そこにははっぴ姿のチロが立っていました。
なつまつりはまだ先のはずなのに・・・そこではもうお祭りが始まっていました。

一緒に太鼓をたたくひろとチロ。
ドドンガドンガ ボボンガボンガ ドコドコドコドコ ボボボボボボン
ふたりの息はぴったりです。
でも、なつまつりはだんだん終わりに近づいて・・・。

そしてお別れの時。
チロとはもう2度と会えないことを受け入れたひろ。
心の中にはいつまでもチロの息遣いが聞こえます。

永遠の別れを受け入れる少年と犬の物語。
本当はお別れを感じているけれど、受け入れたくないひろくんの気持ちを代弁するかのようなタイコのシーンは迫力があります。

太鼓の音が盛り上がるにつれ、胸騒ぎが大きくなり、この先の展開に不安が広がります。
そして実はチロがいない事実が知らされて、胸がぎゅーっと締め付けられ、最後は言葉がつまってなかなか読めませんでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ともだちの本
感想投稿日 : 2010年8月30日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年8月29日

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