悪の教典

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本棚登録 : 1707
レビュー : 356
著者 :
pandapankさん サスペンス・ホラー   読み終わった 

2012/08/05読了。町田市の私立高校を舞台にした、学園ドラマのようなサイコホラー。このミス1位らしいけど、全体通すとホラーかなと思う。怖面白い!一気読みです。まばたきも忘れるほど集中して読んでしまいました。


担任クラスに問題児をわざと抱えながら、テキパキと学校の問題を解決していく蓮見先生。最初は正義のみかた、完璧なヒーローと思えましたが・・・、カラス(フギン)を仕留めたあたりで「ん!?」と引っ掛かる。それを皮切りに蓮見先生の本性と過去が次々に明らかにされ、じわじわ、ぞくぞく、とくる怖さ。この感じたまらない!!貴志ワールド!!
犯人目線で進行するのがいいですね。自分がやったと発覚しないように用意周到に準備するあたりは、「青の炎」を思い出しますが、背景にある意思はまったく別物・・・。悪意たっぷり。心理学を絡めながらの進行も面白い。


わたしとしては圭介が消されたあたりが怖さのピークでした。そこから、いきあたりばったりで簡単に人が殺されていくようになってしまい、バトルロワイヤル的なクライマックスへ・・・。そこも周りの音が耳に入らないくらいに集中しててドキドキしたんだけど、中盤までの背筋が凍るような怖さが好きだったので、それに比べると物足りない感じはありました。でも最後はこんな感じにならないと幕引くのも難しいし、しょうがないのかなぁ?


もっと釣井先生のとことか、憂実や美彌を殺そうとしたときになぜ手が止まってしまったのか、っていうのを掘り下げてほしかったなぁ。あとカラスも。最後、蓮実が犯人だというのがAEDで発覚するってのも避難訓練のときの伏線が生きて、ウマイっ!て思ったんだけど、カラス(ムニン)によってなんらかの証拠が発覚して、フギンの仇をとるっていうのもいいな~とか、勝手にアナザーエンディングを考えております。映画化も楽しみ!


文庫化をまちきれずノベルズ版を買ってしまったのですが、ショッキングピンクの表紙は一番好きです。

レビュー投稿日
2012年8月6日
読了日
2012年8月5日
本棚登録日
2012年8月5日
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