地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書 853)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年7月7日発売)
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本棚登録 : 790
感想 : 81
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全体的に既存の都市整備を批判した本.
土建工学者のダメなところ,制度,施策のダメなところはよくわかった.“人”を大事にしないとダメなこともよく分かった.車優先の環境整備しているまちはダメになる.
公益施設はお金は生まないが,重要でなので,赤字覚悟でつくるべきという話もわかる.
でも,どうしたらいいのか…?誰が赤字を被るのか…?赤字を覚悟するのは誰なのか…?
土建工学者の存在は無意味なのか,どういう制度が必要なのか,公益施設はどうやってつくるべきなのか,そのあたりについてはよく考える必要があると思う.
批判は大事だけど,先に,未来に,希望につながる話がないのが残念に思った.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 建築・都市・デザイン
感想投稿日 : 2018年5月15日
読了日 : 2018年5月15日
本棚登録日 : 2018年5月15日

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