【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)

3.42
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本棚登録 : 1414
レビュー : 207
著者 :
パンゲアさん ハードボイルド,ミステリー   読み終わった 

このミス大賞ということで、期待して読んだ。
登場人物もそう多くなく、会話主体で物語が進むので、読みやすく、半日で読み終わった。
三分の1くらい読み進めたところで犯人というか黒幕が誰なのかはわかってしまうのだが、私は、どういうトリックを使ったのかよりも、なぜこの人がこんなことをしでかしたのかという興味でどんどんページをめくっていた。
最後の1行まで期待を裏切らない内容だったと思う。

後ろに「このミス」の選評が載っていて、登場人物に華がないとか、展開が地味だとか書いてある。たしかに華はないかもしれないけど、リアルにいそうな人物で、現実味がある。

ただ、作者は女性蔑視の傾向があるように思う。
現実世界の医者は男性が多いのでしょうがないのかもしれないが、登場する医者の多くが男性(女性は一人だけ)。
保険会社の人も男性が上司で女性が部下だし、貧困患者の代表は女性で、富裕層の患者はみな男性。
そして何より気になったのは、「がん細胞の培養に必要とされるのは、専門的知識よりも集中力や生真面目さだ。」と書き、「多くの女性は男性よりもこういった業務(がん細胞の培養)に向いているというのがこれまでの経験で到達した結論だった」と(唯一登場する)女性医師の心の言葉として書いている。
この部分はストーリーに何も関係ないのになぜこんなことを書くのでしょう。それも、反発が少なくて済むように女性医師の意見として書くという用意周到さ。

ストーリーが面白かったのに、残念です。
星の数1個減らします。

レビュー投稿日
2017年5月3日
読了日
2017年5月3日
本棚登録日
2017年5月3日
4
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