霞澄薫さんの感想・レビュー

坊っちゃん

夏目漱石 福田清人

• 講談社 (1983年10月1日発売)

久しぶりに読み返してみた。

登場人物の細かい心理描写が無く、物語はテンポよく進む。
それが主人公・坊っちゃんの人となりと相俟って小気味良い。
また、物語の幕の引き方も実に見事。
読後、絶妙な余韻を残す。

夏目漱石。
なるほど。お札の肖像画になるわけだ。

感想投稿日 : 2011年8月12日

読了日 : -

本棚登録日 : 2011年8月12日