エイリアン (角川文庫 724-1)

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『エイリアン』は漫画家のダン・オバノンがラヴクラフトの『クトゥルの呼び声』を原案にした怪奇SF もののプロットと東京を爆撃する目的のB-29に取り憑くグレムリン(大戦当時、パイロットの間で語られた寓話で機体に取り憑いてエンジン不調にするなどいたずらをする悪魔)にクルーが次々に殺されてゆくというホラー作品シナリオを脚本家のロナルド・シャセットが一本のプロットにしてはどうかと薦められたのが元となりオバノン、シャセットの共同随筆という形で企画を20世紀フォックスへ持ち込まれた。映画は新たなSFホラー作品として成功をおさめ、監督のリドリースコットを一躍有名にする。この作品の初期脚本を米国のベテランノヴェルライターのアラン・ディーン・フォスターがノベライズしたのが本書。
人類が初めて遭遇した地球外生命体は、接触した生物に寄生し、その生体情報から生活環境に適した生態に変異して環境に順応し繁殖する生物であった。単一生殖で幼体を寄生させて子孫を残すという本能に従い、次々に襲われて行く宇宙船のクルー達。
宇宙空間を飛行する閉ざされた船内で繰り広げられる人間とエイリアン(異邦人)の生存を賭けた闘いをゴシックホラーのテイストを生かしてSFで語る新しい型式のストーリー展開。映画のプロットとシナリオを元に、書き起こされたストーリーは劇中でカットされたスチュエーションも生かされており、読むことでシーンを脳内再生させて楽しむのが「ノベライズ」と呼ばれるものだ。と、私に教えてくれた最初の作品でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノベライズ
感想投稿日 : 2013年8月31日
読了日 : 2010年7月3日
本棚登録日 : 2010年7月30日

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