エイリアン2 (角川文庫)

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感想 : 5
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昔のコレクションを押入れからの「発掘本」。前作のSF恐怖映画 『エイリアン』の趣からガラリと作風を変えて「SF戦争映画」となった本作。
続編制作決定に伴い、続編としてのストーリーを考案するスタッフの中に『ターミネーター』で一躍名を馳せた監督のジェームズ・キャメロンは、基本プロットをドイツ・ヘッセン地方に伝わる民話『白雪姫』(グリム童話版に非ず)からインスパイアしてリプリーを姫、7人の山賊を宇宙海兵隊兵士、エイリアンクィーンを文字通りの女王に見立ててストーリーの再構築を試み、姫と女王の対決という「女の戦い」をクライマックスに置くプロットを書き上げた。そのアイディアを前監督のリドリースコットに気に入られ、シリーズ新監督として抜擢され完成させたのが本作。
ノベライズでは映像画面で表現し切れなかった展開の細部ディテールや、登場人物の心理描写が克明に描かれており、リプリーがニュートに対して強い母性を注ぐ経緯も克明に描写することでクライマックスの死闘がよりスリリングな展開となる。映画、小説の双方で楽しめる作品として高いレベルで仕上げたのは、前作から続投のノベルライター、アラン・ディーン・フォスターの手腕によるところも大きい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノベライズ
感想投稿日 : 2013年8月31日
読了日 : 2010年7月5日
本棚登録日 : 2010年7月10日

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