そもそもITTなる会社を知らないので、ハロルド・ジェニーンなる人がどれだけすごいことをしたのか皆目検討がつかず、この人の言葉に従うべきかがわからない。柳井正の座右の書のようなことだったので買ってみたが、先のとおり今は存在しないITTなる会社を成功させた人の本らしいが、今は存在しない会社なのだし結果論としては大した経営をしていなかったとも言えると思う。ジャックウェルチにしても結局今のGEの体たらくを招いた責任はあるだろうし、企業経営などというのはその時だけで判断できる訳ではないと思う。内容の点から言うと、経営者たるもの24時間365日働かなくてはダメだというもっともなことと、マイクロマネージメントが大事だといういかにもアングロサクソン的なことが書いてある。チームワークももちろん大事だし、しかしながら人事評価はとにかく冷徹にするということで、とても日本企業には向かないような内容。この本の内容とは真逆の日本的経営がもてはやされた時代もあったことを考えると、結局は経営に答えなどないのだと思う(本書でもそのようなことは言っているが。。。)。とにかく、この本を読むと自分は経営者にはなりたくないし、向いていないと思うし、またこのような人の下では息もできないので働きたくもないと思う。柳井正が信奉しているらしいので、ユニクロもそんな会社なのだろうか?
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- 感想投稿日 : 2018年4月22日
- 読了日 : 2018年4月21日
- 本棚登録日 : 2018年4月21日
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