はいッガンを治した赤星です (扶桑社文庫 あ 8-1)

著者 :
  • 扶桑社 (2000年10月1日発売)
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 13
感想 : 3

http://www.my-cancer.net/cafe/book/bs_051.html
 皆さん、こんにちは。 店員のあきひです。 今回ご紹介するのは子宮頸がんの闘病記、著者は漫画家の赤星たみこさんです。

 国立がん研究センターがん情報サービスによると子宮頸がんの罹患率は20代から増加。検診で早期発見ができれば、進行する前に子宮の温存が可能になる場合も多く、20歳から2年に1回の細胞診の検診が勧められています。

 赤星さんの場合、40歳でがんが発見される迄、検診を一度も受けたことがなく、子宮頸がんは、子宮にできたポリープの細胞診で偶然見つかりました。 ステージは1a。子宮全摘手術となりました。この本では、子宮がん判明から、検査、入院、手術、闘病、退院に至るまでの体験を順を追って、所々に漫画を入れながら書かれています。

 また、本の中で語られる赤星さんのメッセージが、子宮頸がんに対する不安を和らげてくれます。 <正しい知識があれば、それほど取り乱さなくて済む> <検診でがんが発見されたら、ラッキー!早く見つかって良かった> <元気ながん患者に会う> <元気は出すもの!>などなど。 中でも、<医学の進歩を信じて諦めない、健やかながん患者> という言葉は、乳がん患者だった実姉の前向きな姿勢を見つめた赤星さんの思いです。 そして、赤星さん自身も健やかながん患者を目指し、現在も元気に活躍中です。

誰が読んでもわかりやすいので、「女性のための子宮頸がんガイドブック」の一冊として参考になると思います。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: わたしのがんnet事務所蔵
感想投稿日 : 2017年9月4日
本棚登録日 : 2017年3月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする