- マンガ面白いほどよくわかる!ギリシャ神話
- かみゆ歴史編集部
- 西東社 / 2019年6月10日発売
- 本 / 本
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確かにそこそこよくわかる。
wiki補足しながら読めばさらに。プロメテウスがワシにつつかれた山、近所じゃないけどそこまでは遠くないのねとか。
世界創世→神や半神の時代→現支配者の先祖、という神話の共通骨格は持ちつつも、やっぱりギリシャ神話はエピソードの自由さや楽しさ、豊富さが随一であるように思う。
物語がまとまった頃、ギリシャが諸ポリスの集合体で統一されてなかった(つまり、中央集権とか一神教的な発想となじまず、そういう枠組みを強制できる統治者もいない)ことも、この多様さに繋がるのかも。
紀元前の作である彫刻とルネサンス絵画が挿し絵として混ざって登場してたけど、両者は時期が全く離れているのに非常に近いものがある。キリスト教支配からギリシャローマに戻ろうとする運動の成功と、それまでの中世のキリスト教的絵画の説教臭さと平べったさ、紀元前のギリシャの自由さと彫刻の表現力にびっくり。というかキリスト教の抑圧がすごすぎる。
というのが、別にこの本自体の評価でもないけど、感想でした。
多くがうっすらとは聞いたことがある話であり、さらに世界神話学入門を先に読んでたので、話の中身だけでなく成立背景や意味,枠を考えられたのがよかった。
prime reading
2021年5月3日
- 捕食者なき世界 (文春文庫)
- ウィリアム・ソウルゼンバーグ
- 文藝春秋 / 2014年5月9日発売
- 本 / 本
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面白い。生態学史にも触れつつ、生き物の行動を探る過程を楽しみながら、生き物同士の関係のパターンにも深遠さも味わえる。
捕食者不在だとこうなる!に一貫しすぎているのが強いて言えば惜しいのかもしれない。恐竜がいなくなったから哺乳類の隆盛と今の人類があるんだし。
2021年4月9日
- チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)
- 塩野七生
- 新潮社 / 1982年9月28日発売
- 本 / 本
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本当はどんな人だったのか、とても気になる人物。
謀殺、守る気なしの講和条約、降伏→安全を保証→1年後に謎の死、、そういう仕事ばかりと言えばそうだけど、傭兵からの脱却(→徴兵)やイタリアの統一など新しいことも見えていて、何より、いずれに対してもたくさん行動してきた。それをマキャヴェリが話し相手として観察し、のちに有名な作品として残したことで、彼の一生も少しは、単なる悪役として以外にも、きちんと刻まれることになった。
この人とは絶対同盟とか組みたくないし、どこに魅力があるのかわからない。でも魅力がない訳ではない。どこにかわからないけど、妙にある。マキャヴェリさんは彼をどういう風に説明したのか、読んでみたくなる。しかし、これが政治哲学のひとつの見本になってしまうってこわいわ。。
結局は、親(法王)の権力と自身の健康が同時に崩れたときに力を失い、そのままそれを取り戻すことはなかったけど、もしあの病気がなくて、ナヴァールの不運がなかったら、イタリアはもっと早く統一されて枢軸国側にはなってなかったかも?
時代としては、1490-1510あたり
ルネサンスの後半、宗教改革前夜、スペインを誕生させた両王の晩年でカールVがまだ子ども、ヘンリーVIIIもまだ子ども、コロンブスがイザベルにインドインド言ってアメリカにたどり着いて悪いことしてた頃、、
アジアだと、斎藤道三の生誕〜10代くらい、明の真ん中へん、コンスタンティノープル落とした恐怖の父に育てられたバヤズィトIIが国内で静かにしてた頃。
免罪符のこともあるにせよ、平常時からこんだけ好き放題してたらそりゃルターさんも怒るわな。神は信じるけど、教皇とかはうちらは知りませんってグループができるのも当然。
しかし、中国とか日本の話以外、一国の内側の戦争を詳しく読む機会があんまりなかったので久しぶりというか新鮮。足利将軍家の影響下で戦国大名同士が騙し討ちし合うのと構造少し似てる感じするし、時代も同じ。やってることは同じだけど、日本の戦国時代よりは何となくスマートなんかな?(たぶんさほど違いはない)
2019年10月27日
- まんが偉人たちの科学講義 天才科学者も人の子
- 亀
- 技術評論社 / 2019年5月29日発売
- 本 / 本
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普通の世界史の方が好きは好きだけど、とっつきにくいであろう物理のテーマをこのくらい読みやすく仕上げたのはさすが!
ニュートンさんもやっぱりさすが(のエグみ)!
ところで、亀さんの本、これは理工、世界史のクズはサブカル、レキアイはコミック、、
棚なんとかなりませんか。
てか全部世界史の棚でお願いできませんか。本屋さん。
と思ってます。
2019年8月25日
- マンガ ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史 増補改訂版
- ゆげ塾
- ゆげ塾出版 / 2019年7月21日発売
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読みやすすぎて驚く。イギリスのゲスっぷりを改めて確認して既におおかた知ってる話なのに改めて驚く。
このあたりにざっくり興味を持つにあたって、これほど適した本はない。詳細はあとでググったりします。
2019年8月25日
- 世界一美味しい手抜きごはん 最速!やる気のいらない100レシピ
- はらぺこグリズリー
- KADOKAWA / 2019年3月6日発売
- 本 / 本
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レシピ01を立ち読みした時点で理解できた。
この人は"わかっている"ということが。
2019年3月8日
- アド・アストラ スキピオとハンニバル (I) (ヤングジャンプCウルトラ)
- カガノミハチ
- 集英社 / 2011年10月19日発売
- 本 / マンガ
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2018年11月25日
- 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)
- 磯田道史
- NHK出版 / 2017年5月8日発売
- 本 / 本
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大好きな火神の見方がとてもお気に入り。
国取り物語とか世に棲む日々とかも、また読みたくなってくる。
考えてみるとこういう仕事は大切。一度読んでいろいろインパクトを受けた作品は、再度読むとまた新しい何かを与えてくれるけど、常に積読がある自分が既に中身知ってる本に向かうには、それなりのきっかけが要る。十分な考察と愛着が詰まったre-introductionはまさにそのきっかけを与えてくれる。
2018年11月25日
- 医学的根拠とは何か (岩波新書)
- 津田敏秀
- 岩波書店 / 2013年11月22日発売
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"医学と仮説"とセットの本とのこと。
まだ飲み込み切れてないし、疫学以外の医学の価値をあまりに低く見てる気もするけど、そこを割り引いてもとても大事なことを言ってるっぽい。自分がまさにメカニズム派あるいは病態生理派であるだけに、なおのこと響く。
例えば、
メカニズムがわからないと環境因子の効果自体を認めないってのは全くおかしい。
日本の医学部がラボ的な実験医学にあまりに傾倒しており、本来なら医学部で多数行われてよい臨床研究ができていない。臨床研究あるいは医療統計の教育環境が貧しい。
食中毒の原因が細菌でもウィルスでもなく、先行する知見のない毒物だった場合、病原体探しは無意味、あるいは、判断を遅らせるならば有害。原因物質の同定はあとでやればよく、速やかに疫学的な判断を行い人々を原因から遠ざけねばならない。
ただし、個々の患者を治療しようとする臨床医と、疫学あるいはEBMの相性が微妙なところなのは逆によくわかった。原因のわからない高血圧の患者を前に、減塩と降圧剤だけ勧めて終わりにするのは、EBM的にはOKかもしれないが、やっぱり医療としては違う。何か妙な原因を隠しているかも、、という直感を元に行った別の検査で真の治療標的が見つかり的確な処置が可能になることもあるし、その意義はこの本では十分に論じられてない。このあたりは"不確かな医学"に記述あり。
他方、集団のふるまいを論じる上では、個別の患者が別の原因で発症している可能性を全て排除する必要はない。それは2×2図で結論すること。
2018年8月10日
- ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書
- アレックス・ラインハート
- 勁草書房 / 2017年1月27日発売
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読みやすい
検定力が低いデータセットで、両群は有意差がつかないから同等だというのは無意味(右折の安全性)
基準率は普通わからないが、低い場合、偽発見率が半分に近くなったりする。
2018年7月20日
- 医学と仮説 原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー 184)
- 津田敏秀
- 岩波書店 / 2011年9月16日発売
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実験的にメカニズムを明らかにして内部妥当性を高めることは、現象を結論づけること自体には必要ない。
現象は現象のみで十分結論できる。
それにハクをつけているのがメカニズムの理解。もちろん、新たな現象を見つけるステップとして使えるときはあるにせよ。
ヒュームの問題
1.aに曝露してbが起きた
2.aに曝露してbが起きなかった
3.aに曝露せずbが起きた
4.aに曝露せずbが起きなかった
日常、ボタンを押して電気がつけば因果を推定する我々が、1を見て、関係があるとも言えないけど、ないと考えるのはおかしい。
とかなんとかだったけど、流し読みなので理解しきれてない。読みなおす。
2018年7月20日
- 名作の中の地球環境史
- 石弘之
- 岩波書店 / 2011年3月23日発売
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ジェーンオースティンのエマに出てくる遅く咲いたリンゴの花は、ナポレオンがワーテルローで負けたあとの飢饉と同じ話、という考えもしなかった観点。
文学と科学を結んでるところがたまらない。
2018年6月25日
- 名画で読み解く「世界史」 111の名画でたどる人類5000年のドラマ
- 祝田秀全
- 世界文化社 / 2013年8月6日発売
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絵の表現とか芸術としての位置づけとかもまぁ面白いには面白いけど、歴史上の人物や出来事に触れた絵画は背景の説明があってナンボ。
そういう立場ならこういう顔になるわなとか、そういう事情でこう描かせたのかとか、こういうところがパトロン寄りの描き方になるんだなとか。
今まで世界史で絵画が出てきても覚えんのめんどくさって思うことがしばしばだったけど、このくらいきちんと説明してくれれば、記憶にとどめる値打ちがわかる。
2018年8月3日
歴史とレシピのベストバランス。
ぶどうジュースでソテーとかに酸味と甘みをつけること多々なのは驚いたし、それきっかけで初めて炒め系をワインビネガーで仕上げるの試してみたらうまかったー
それをまた、カイロネイアとかテルモピュレーとか考えながら食べる、また楽しからずやですよ
2018年5月24日
- コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
- 塩野七生
- 新潮社 / 1991年4月29日発売
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気軽に読める分量で、書き方も展開のスピードも読みやすい。おもしろい。
地理や建物構造の説明がとてもいいし、キャラの数だけ目線があるので、ひとつの出来事も多角的に見れ、しかもいずれにも感情移入できる。で、最後に紹介される各キャラのその後が、その人の採点結果みたいで味わえる。そんなん運やんか...ってのも多いけど。
若干気になったのは、トルコがエスニックでやや野蛮、西欧側が文明、という読後の印象。
トルコの兵士は装備がペラペラだけどスルタンへの恐怖により人海戦術みたいに押し寄せ、一方ビザンツ皇帝や海洋国家はキリスト教をベースに議論や協調する、ってなると、大砲はトルコが使ったにしても、なーんかトルコは未開みたいな印象になった。どれほど正しいのかなぁと疑問に感じるものの、検証する知識はない。
2018年5月16日
- マンガと解説でよくわかる 古事記 (SAN-EI MOOK)
- 三栄書房
- 三栄書房 / 2018年2月1日発売
- 本 / 本
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コンビニ立ち読みでマンガ部分だけ流し読み。
結構面白い。この本の出来がどれほどかはよくわからないけど、とにかく神話のの中身が興味深い。
超常現象なのか世迷言なのかわからない無茶苦茶な創世記部分から、割とナチュラルにしれっとヤマトタケルやら神武天皇やら、やけに具体的な豪族争いの話に繋げてくる。このあたり、世界神話学入門(後藤 明)を読んでるところだったのでぴったり。また、日本史のツボ(本郷 和人)を理解する下地にもなった。
本郷先生のいうように、これが白村江敗戦後の7世紀に、中国の侵攻を恐れる当時の大王/天皇が日本としてまとまるための独自性を打ち出す目的で必死こいて編纂したと考えるととても味わい深いし、後藤先生のいうように、その中身はゴンドワナ/ローラシア型神話のモチーフを世界中と共有してると思うと味わい深さも限界超える。
2018年3月23日
- 日本史のツボ (文春新書 1153)
- 本郷和人
- 文藝春秋 / 2018年1月19日発売
- 本 / 本
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この人の放送大学をたまたま見たことある。放送大学って本当はいい内容だったとしても、先生が1人で延々喋るという単調なスタイルのせいで大半が途中でチャンネルを変えてしまうものだが、この人の戦国時代の信長解説&石垣見学ロケは面白かった。派手ではないがほどよく先生本人の考えを混ぜつつの解説で、思い入れが感じられ、何か引き込む力があった。
それが本になってる。
テーマ史型の構成で、7つの切り口から日本史全体を眺める。もちろん複数の切り口は互いに関連する。
まだ1章(天皇)を立ち読みしただけだけど、これは楽しい。もう少し前提知識があるともっと楽しい、というか、読む間にさらに問いを立てられるかもしれない。さらに勉強するきっかけにもなりそう。
2018年3月23日
- 不確かな医学 (TEDブックス)
- シッダールタ・ムカジー
- 朝日出版社 / 2018年1月15日発売
- 本 / 本
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これはすごい。ベイズってなんでしたっけ?という状態で読みはじめて、日常はもちろん、医療において特に、そういう見方が大事になることを改めて理解した。たぶん。。
類似の多数の事例を調べて見つけたひとつの傾向(法則)があるとして(ex. 疾患Aの患者でのみマーカーaが一定値以上になる)、それが個々の事例(ex. 今目の前にいるこの人の状態)を正しく当てるケースは、推定項目によっては全ケースの多くを占めるが、推定項目によっては逆に、当てないケースが多数どころか大半を占めることもある。
現実に目の前にある対象について推定と判断を行うには、類似の多数に関する調査結果に基づく1軸の類推だけでなく、目の前の対象自体(世界にも歴史上にも1人/1家族しかいない)の情報を幅広く集めることも重要になる。その対象が"典型的な"ケースではなく外れ値である場合、そのことは、幅広い情報を得る過程でのみ見えてくる。外れ値は既に、検査に付随する一定の不確実性としてよく知られているものでもあり、正常値からの逸脱自体は、検査対象に、典型的な健康上の異常があるのか、例外的な数値のみの異常(偽陽性)しかないかを見分ける根拠を与えない。
エビデンスが役立つ場面も多いが、総合判断や勘はEBMじゃないからダメと言っても、EBMは外れ値の個人に対しては意味がない(または結果として害悪にもなりえる)。不完全なエビデンスだけが手元にあるとき、それを使える場面と使えない場面を見分ける仕事は当面重要であり、AIが貢献する余地もありそう。
ともかく、医学の相手はブラックボックスばかりなのだから、よく見えた部分だけでなく、よく見えないが参考にできる情報を集めることは、全くバカにできない重要性を持つという話。
鋭い直感は信頼性の低い検査に勝る
正常値は規則を、異常値は法則を教える
これに加え、本の最後の警句が重かった。
きちんと覚えてないけど以下のような感じ。
医療とは、どういう仕組みで生じているか(キモの部分さえ)よくわかっていない種々の症状に対し、効き方の一例は示されていたとしても全体としてはいつどう効いていつどう効かないのかよくわからない薬や処置を、正常に命を維持する仕組みが最もわからない人間(個体)という対象に与え、対象の回復を狙う営みである。
例えたら、
触ったこともない機械が壊れて、"箱の中身は何でしょねー?"のハコの中に入ってる。手を入れていろいろ触ると、壊れてそうな箇所が推定される。そこを、使い慣れてない不十分な工具でいじって、修理してみる。
みたいな感じ。
フタが取れただけならはめれるけど、マザーボードが傷んでたら、、現時点ではムリ。
2018年3月10日
- 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい
- 宇山卓栄
- 日本実業出版社 / 2018年1月25日発売
- 本 / 本
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記述がザクッとし過ぎな感あるけど、身近なエリアから世界史全体までなんとなく眺めるにはよさそう。
2018年3月10日
- 『サピエンス全史』をどう読むか
- 河出書房新社
- 河出書房新社 / 2017年11月28日発売
- 本 / 本
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最初の対談だけ読んだ。昔から、断片的な情報から直感的にはイメージされていたことを、一般向けにきちんと整理した功績は大きい本で、著者の観点として掘りたいところが少しずつ彫ってあった。「知の逆転」と同じノリ。
2018年3月10日
- マンガ ゆげ塾の中国とアラブがわかる世界史
- ゆげ塾
- 飛鳥新社 / 2015年12月3日発売
- 本 / 本
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詳しい人から見たら端折り過ぎだったりするのだろうけど、自分みたいに詳しくないけどただ興味だけある人でも読み通せる。特に、帝国主義以降をこんなにイメージしやすくまとめた本を知らない。
正直、中高の世界史の授業って、まず最初の3ヶ月くらいはこういうマンガを通読して気に入った場面を詳しく調べてレポート書くだけでいいんではないかと。。それから普通の講義に移ればやる気が違うと思う。構造がわかる〜も読みやすかったし、同じ著者の本をたくさん読んでみたい。
2018年3月7日
- 世界神話学入門 (講談社現代新書)
- 後藤明
- 講談社 / 2017年12月14日発売
- 本 / 本
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とにかく扱ってる話題がおもしろい。詳しい話を聞いたことがない。でも、章立てやエピソードの整理には改善の余地があるような...
世界各地で伝わる神話の共通性は、大航海時代以降に伝わった部分もあるにせよ、それでは説明できない、つまり、人類の移動/移住の歴史で説明される部分が少なくない。
読み終わっても整理できていないけど、例えばこんなモチーフが広く見られる。
釣り針/槍をなくすと動物の世界に行って動物の長と仲良くなり、帰ってきて幸せに暮らす。浦島太郎、海彦山彦。
脱皮できなくなったから人間は死ぬ。
世界は無か水か巨人か卵の中から出てくる。
大抵、太陽と月は男女で、星は動物。何かと追いかけっこをしている。
...その他いろいろ
多くの神話は、
偉い人あるいは神を崇めさせるようなタイプ(ローラシア)
と、
自然の中にいる精霊とかとのやりとりが断片的に描かれるタイプ(ゴンドワナ)
にざくっと分類でき、大まかに、前者は農業革命以降(=10kyaくらい以降。余剰資源の備蓄開始、統治者,聖職者の誕生)、後者はもっと昔(言語や抽象概念の成立以降)に成立したと考えられる。
今成立してる制度やモラルの硬直は、こういう観点を入れれば組みなおすことができるかも。
"昔から"という正統性のおおもと(神話)は、人間共通であって国特有ではなかったり、社会の統治の開始以降という歴史以上のものは持っていなかったり。
2018年3月11日