FINE DAYS (角川文庫)

著者 :
制作 : デ:高柳雅人 
  • 角川書店 (2013年4月25日発売)
3.55
  • (7)
  • (32)
  • (34)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 340
感想 : 27
5

4本の短編集でした。久しぶりに短編集もいいなと思いました。ホラー?系2本と心温まる系2本でした。短編集とは思えないくらいボリュームもあって何度も読みたくなる本だと思いました。

FINE DAYSはホラー?系
転校して来た訳ありな女子高生には、関わる人が祟られるという奇妙な噂がありました。結末が世にも奇妙な物語みたいで、面白かったです。

イエスタデイズは温まる系
余命僅かな父から頼まれたのは結婚前に付き合ってた彼女を探すことでした。時間軸が行ったり来たりで大変でしたが、若い頃の父親の姿が凄くかっこよかったです。最後のシーンの主人公も必死でした笑

眠りのための暖かな場所はホラー?系
自称妹を殺した姉の過去を振り返る話。姉の罪と訳あり登場人物(の姉?)の奇妙さが、怖いけどやみつきでした。無口なのにいつも微笑んでるってこんなに怖いんだなと思いました笑

シェードは温まる系
彼女のマンションに行く途中にある中古屋。そこにおいてあるランプシェードにはある言い伝えがありました。語り手のおばあちゃんがゆっくり話しているのが、忙しなく過ごしていく今の私にゆっくり休めと言っているようでした。言い伝えは切ない内容だけれど、なぜか温まるような気がしました。ガラス工房とか街中でみたら、また思い出す気がします笑 ロマンチックな話でした。


それぞれ印象的で、世にも奇妙な物語を見れない私には文面だと調度良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年11月21日
読了日 : 2015年11月21日
本棚登録日 : 2015年10月31日

みんなの感想をみる

ツイートする