自由にいこう! 男着物

著者 :
  • 河出書房新社 (2011年12月23日発売)
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本棚登録 : 33
感想 : 8
5

安い着物で気軽に過ごすことが書かれている、まさに着物が気になり出した初歩の初歩に読みたい本。難しいことは書かれていない。
著者は5万未満の着物しか買わず、日常着も3000円未満で買った浴衣だという。
着物でまず躓くのは値段だから、これを聞いて安心した人も多いのではなかろうか。

小物も和風で無理に統一したりせず、手持ちの時計や、足袋の履けるスポーツサンダルを用いたり、インナーもハイネックなど自由度が高い。
ルールの厳しい冠婚葬祭や、着物で凌げないほど極端に寒い日などは、洋服で過ごすことをすすめており、肩肘張らずにゆるく着物と付き合ういい秘訣だと思った。

また、かっちり着物を着ることができるのは直しが入る映画などの劇中だけで、実際着ると多少着崩れるのは当たり前だという意見も初心者にはよかった。
たしかに、江戸時代の写真や浮世絵だとヨレヨレに着物を纏う人は多いものだ。そこまで乱れるのはさすがに恥ずかしいけど、着崩れに対する不安は減る。
着付けも写真で細かく説明されており、この手の本では分かりやすいほうに思えた。
何より、著者の顔がいいね。着物似合ってるし、笑顔が素敵でいい人そう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年1月1日
読了日 : 2018年1月1日
本棚登録日 : 2018年1月1日

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