【PS4】GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
- ソニー・インタラクティブエンタテインメント
結論を先に言うと、楽しめなかった。
ストレスが溜まるだけで爽快感はない。
レビューが良かった話題作で、とても期待していた分残念に思う。
キャラクターや街並みなど見た目のデザイン、音楽はとても好ましい。
が、それ以外の不満点が多すぎた。
まず重力操作は直線的で、方向毎に小刻みに切り替えないといけない。敵キャラは滑らかに動いている分余計ストレスに感じた。
空を飛ぶことと差別化させたいのだろうが、他にやり方はなかったのか…
例えばカーレースゲームで、カーブしたい時に一時停止して角度切り替える?
終始それならイライラするのは無理もなく、爽快感など味わう余裕はないだろう。
バトルはかなり単調。
重力キック以外はミニゲーム用? 実戦ではほぼ無価値。
しかしその主力の重力キックも、ターゲットのロック機能が役に立たず、キックを外しては、ぐるぐる索敵する…の繰り返し。
戦略性はなく、どれも同じような敵。
最後までチュートリアルかと思うようなぬるい戦闘で緊張感がない。
必殺技の演出はプリキュアみたいで恥ずかしい。
ジェム集めて技をレベルアップさせるより、普通のレべリングができるシステムの方が、色々広がりがありそう。
話は短くストーリー性は全くない。
今作だけでは何も解決せず消化不良。
街人にろくな奴がおらず、お人好しな主人公が都合良く利用される様は滑稽だし不愉快。
助けてもらっても礼すら言えない奴が大半でやる気をなくす。
街の作り込みは360度凝ってるが、それだけのハリボテ。
VITAの移植だからか質感表現は残念。
室内には入れないし、声をかけられるキャラクターが数人しかいないので、ジオラマを見ているようだ。
とにかく人と人との関わりが希薄で、主人公が街のために頑張る姿勢に全く共感できないのが痛い。
アメコミ調のあらすじ表現は新鮮でよかった。
コミック部分では気にならないが、専用の顔グラはちょっと酷い。
安定せず、寄り目になったりエラ張ったりふくよかになりすぎていたり。せっかくのデザインが台無し。
パートボイスだが、ゲーム内の人が話す言語はオリジナル。
なんちゃってフランス語はカタコトすぎて世界観を壊している。
日本人の舌の硬さをつくづく感じて嫌だった。
驚きなど短い声を上げる言葉はもろ日本語だし、詰めが甘すぎる。
せっかくアメコミ調にしてるのに、なんで日本人起用するのかな。外国語話者を使えばいいのに。
半端なことするなら普通に日本語話してくれた方がよっぽどいい。
言語が日本語でも、西諸弁のフランス語風CMもあるんだし、表現方法は他にもあったと思う
- 感想投稿日 : 2016年2月12日
- 読了日 : 2016年2月12日
- 本棚登録日 : 2016年2月12日
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