塩の街 (角川文庫)

3.88
  • (1826)
  • (2332)
  • (1636)
  • (347)
  • (78)
本棚登録 : 19107
レビュー : 1689
著者 :
aさん  未設定  読み終わった 

登場人物がそれぞれ濃いので、読後はお話の内容よりその人物の印象の方が残る。物語の中の人間だなあと冷ややかに見てしまうことも多い中、有川さんの作品だけは、まるで実在した人物を描いているような感じがする。
それは多分、心の中の小さな動きを、飾らない言葉で表現しているからだと思う。
この作品に限って言えば、この未知の事態に遭遇した際の、人間の醜くて勝手できたないけど、でもそれは当然の気持ちであるということを、ありのままの言葉で表現しているところだ。
有川さんの作品に触れるとき、わたしはお話の内容よりそこに登場する様々な人物たちとの出会いを重視する。たしかにおもしろいストーリーではあるのだけど、それ以上に、その中で一生懸命に生きている彼らと出会えたことを、いつも嬉しく感じる。
本を閉じたあと胸に残るのは、彼らの生き様なのだ。

レビュー投稿日
2014年11月10日
読了日
2014年11月10日
本棚登録日
2014年11月10日
4
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『塩の街 (角川文庫)』のレビューをもっとみる

『塩の街 (角川文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする