koyajの本棚
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コンテンポラリーアートライティングの技術
- ギルダ・ウィリアムス
- 光村推古書院 / 2020年4月30日発売
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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
- ブレイディみかこ
- 新潮社 / 2019年6月21日発売
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まず文章がうまい。
イギリスの社会情勢の学校教育制度、ブライトンという郊外の街、元公営住宅地の様々な宗教人種貧富のレイヤーが入り混じったまだら模様、カトリックの移民二世とホワイトトラッシュの逆転現象、多様性と無知、ソーシャルアパルトヘイトといった主題が、具体的な事例(というか実体験)とともに説明されて、ものすごくすっと頭に入ってくる、
筆者はリベラルと左翼の間くらいのバランスの視点で書かれているが、筆者自身もそれを自覚している感覚(正確には配偶者が「お前左翼っぽいから」と普通に言うシーンがある)のようで、非常に新鮮に読めた。
いいバランスだと思う。
が、これ、子供に読ませたら書かれた通りに読めないような気もする。
左翼本的に受け取ってしまいそう。
基本的に冷静で分析的な筆者が、日本の居酒屋で、息子が酔っ払いに嫌な絡み方をされるシーンだけ、やけに感情的に、嫌悪感を剥き出しにして書いているから。
この本で筆者が感情的になる部分は、日本のそのシーンと、リアーナのシーンだけ。
子供が読んだら日本ヘイトに向かってもおかしくない。
何にせよ日教組は好きそうな内容なので、マジで課題図書になりそうな気はする。
変なミソがついてほしくない良書。
2020年3月15日
2019年12月1日
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天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow? (講談社タイガ)
- 森博嗣
- 講談社 / 2018年6月22日発売
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