ハルキ文庫への書きおろし作品。同じ文庫から出ている「陽だまりの迷宮」の続編と思いきや、厳密には姉妹編というべきもの。今回の主人公は、前作「陽だまりの迷宮」で語り手・大村生夫のほのかな片思いの相手として登場した斉藤史。これまでのあっけらかんとした明るい雰囲気からは、やや傾向が変わり、少女たちに特有なグループの人間関係を取り上げる。日常の謎の解決と言うよりは、思い出したくない過去の再確認という部分が前面に出ている。青井さんらしい展開を期待した向きにはちょっと期待外れか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年6月27日
- 読了日 : 2010年6月27日
- 本棚登録日 : 2010年6月27日
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