日・タイ二人の若手作家がそれぞれの感性に基づく「色」をめぐって綴った短編集。
見開き右から三山さんの短編が5編。左から横書きで日本語訳されたユンさんの短編が5編。小泉弘さんの装丁、特に中扉のデザインと色彩バランスが本文の各タイトルとあいまって非常に美しい。
三山さんの小説は詩的な豊富な語彙に彩られて、豊かな感性があふれ出てくるよう。どれもが余韻を持って響いてくる。一方、ユンさんの描く日本の情景はやはりエトランゼのもの。その独特な感性と乾いた文体は村上春樹に通じるものがある。
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- 感想投稿日 : 2013年8月13日
- 読了日 : 2013年8月13日
- 本棚登録日 : 2013年8月13日
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