沈黙 (新潮文庫)

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本棚登録 : 8274
レビュー : 1021
著者 :
pepper921さん  未設定  読み終わった 

2019/6/18
遠藤周作の沈黙といえば名作中の名作な訳ですが、今までこの時代の人の小説はあんまり読んでこなかったのでとても読み応えがあったように思います。
キリスト教を布教するために澳門から日本へとやってきた宣教師についての話です。
かつて日本にキリスト教を布教しようと入国したフェレイラがキリスト教から一転して日本のために仕事をするようになり、この本では転ぶと表現されていましたが、その実態を見定めに行くのとさらなるキリスト教の根を生やし布教しに行くために日本に乗り込んだものの、日本は完全に禁教体制を敷いていて、キリスト教の布教どころではなかった。
一般の人々はキリスト教徒であることが奉行所の役人にバレると尋問されたり処刑されたりするのだがこの宣教師に関しては尋問も受けることはなかった。
しかし、信者たちが次々と殺されていく様子を間近で見せられてもなお沈黙を貫き通す神に対して抱く気持ちの変化が非常に細かく繊細に描写されている。
また当時の史実に基づいている部分もあり、時代背景など日本のキリスト教に対する処遇の歴史を知る手がかりともなる。
読んでて歴史の背景も知ることができるし、とても読み応えがあります。

レビュー投稿日
2019年6月18日
読了日
2019年6月18日
本棚登録日
2019年6月18日
4
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