1か月掛けてじっくり読み込んだ、久しぶりの太宰。
中期作品ということで、自身の復活、更正への思いが感ずられる短篇が多い。
純粋なことばのあそびに、一々うっとりしてしまう。
「懶惰の歌留多」なんて、ことばの端々に見え隠れする甘美さには溜め息漏らさずにページを繰ることなぞできまい。
一般的小市民であることの仕合わせを目指す太宰の、小さな仕合わせとズレ、可笑しさ、滑稽さ、寂しさ。
あの、好きです、
と言いたくなる。太宰。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
太宰治
- 感想投稿日 : 2013年8月14日
- 読了日 : 2013年8月14日
- 本棚登録日 : 2013年8月14日
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