新樹の言葉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年7月27日発売)
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本棚登録 : 936
感想 : 67

1か月掛けてじっくり読み込んだ、久しぶりの太宰。
中期作品ということで、自身の復活、更正への思いが感ずられる短篇が多い。
純粋なことばのあそびに、一々うっとりしてしまう。
「懶惰の歌留多」なんて、ことばの端々に見え隠れする甘美さには溜め息漏らさずにページを繰ることなぞできまい。

一般的小市民であることの仕合わせを目指す太宰の、小さな仕合わせとズレ、可笑しさ、滑稽さ、寂しさ。

あの、好きです、
と言いたくなる。太宰。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 太宰治
感想投稿日 : 2013年8月14日
読了日 : 2013年8月14日
本棚登録日 : 2013年8月14日

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