ソーラー (Shinchosha CREST BOOKS)

  • 新潮社 (2011年8月29日発売)
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本棚登録 : 287
感想 : 41
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ストーリー・テラー、イアン・マキューアンの新作はダメ男とエネルギー問題を語る、どういう組合せ?
主人公は「デブチビハゲ感じ悪い、女癖悪い」オヤジだ。若くしてノーベル賞を受賞するが、今では過去の栄光にすがり地位と金を得る手段にしかしていない。
ストーリーはダメ男が自分がまいたトラブルの種でバカバカしい程のトラブルに巻き込まれ、にっちもさっちもいかなくなる話。コーエン兄弟の映画のようなシニカルな不条理劇。ラストのカタストロフには快感を覚える。しかしこのビアード教授が憎めない、「悪役」ではない。人間臭くて可笑しみと悲哀を感じる。
タイトルのソーラーは、太陽光によるソーラー発電である。原子力発電や温暖化問題を語る小説でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外
感想投稿日 : 2015年5月22日
読了日 : 2011年10月22日
本棚登録日 : 2015年5月22日

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