アメリカに移民文学は多数あれど、日本人のものは少なかったのではないか。この端正な翻訳は素晴らしいし意義がある。
戦前、写真だけを渡されて海外に渡った花嫁がWWⅡで収容所に連行されるまで。冒頭とラストの文章に胸打たれる。そして「わたしたち」として個を持たない彼女たち、控えめで大きな声を持たない女性たちが、異国で思いも寄らぬ運命に巻き込まれ思わずあげる小さな「声」に耳を澄ます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2017年3月1日
- 読了日 : 2017年3月1日
- 本棚登録日 : 2017年2月6日
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