人に不用意に近づき過ぎない事を信条にしていた大学一年の春、
僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、
けれども誰よりも純粋だった彼女。
秋吉の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という
秘密結社を結成した。
それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋吉はもういない。
ボクの心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。
僕が、秋好が残した嘘を本当に変える。
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していたーー。
田畑楓の大学入学時の人生のテーマは「人に不用意に近付き過ぎない事」
そんな楓が講義中に自らの理想を語り、質問を繰り返し、周囲から浮いてる
秋好寿乃と出会い「モアイ」という二人だけの秘密結社を結成した。
秋好の大学入学時に掲げた信念は「四年間でなりたい自分になること」
しかし、モアイにも人が集まり始め…二人の関係も…。
読み始めから楓の一人語りで始まりました。
楓の自分ルール…あまり人間に近づき過ぎないようする事。
誰かの意見を真っ向から否定しないように気を付けている事。
それを守れば、誰かを嫌な気分にしてしまうことを減らせて
結果的に自分を守る事にもなるって考え。
人を観察?して思った事を口にせず心で見下して?分析して?
それなのに当たり障りのない言葉を選ぶ…etc.
今の大学生は皆こうなのか…?
こうでなきゃ生きられないんだろうか…?
凄く嫌で嫌で…何が嫌かって文章も楓も何もかも…_s(・`ヘ´・;)ゞ..
何度読むのをやめようと思った事か…半分読むのに何日かかった事か…。
でも読むのを止めなくって良かったです(*'-'*)エヘヘ
住野さんらしいあれって思わされる騙されたってのがあったし、
前半平坦で退屈だった物語がラスト一気にパワーアップ
終わり方が良かったです(*˙︶˙*)☆
本当にタイトル通り青くて痛くて脆いお話でした。
- 感想投稿日 : 2018年7月28日
- 読了日 : 2018年7月28日
- 本棚登録日 : 2018年6月24日
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