アンソロジー 捨てる

  • 文藝春秋 (2015年11月14日発売)
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感想 : 81
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★3.5

女性作家9名「アミの会」による「捨てる」がテーマのアンソロジー。

・大崎 梢    箱の中身は
・松村比呂美   密腺
・福田和代    捨てて貰っていいですか?
・篠田真由美   forget me not
・光原百合    四つの掌編
・新津きよみ   お守り
・永嶋恵美    ババ抜き
・近藤史恵    幸せのお手本
・柴田よしき   花子さんと、捨てられた白い花の冒険

女性ならではの視点から「捨てる」というテーマで美しい物語になっている。
捨てると言っても物ばかりをイメージしがちですが、形あるもの形のないもの様々です。
また、捨てたい物…本当は捨てたくない物…捨てるタイミング…様々だった。
ミステリーからファンタジーから恋愛小説に家族小説・ゾワッとするホラーまで
その作家さんならではの世界が広がっていた。
一冊でいろんな味を楽しめました。
とても豪華なメンバーでそれぞれ引き込まれて面白かったし、
素敵なお話でした。

捨てることの難しさを感じさせられました。
松村さんの密腺・新津さんのお守り・近藤さんの幸せのお手本・永嶋さんのババ抜き
柴田さんの花子さんと、捨てられた白い花の冒険…沢山好きでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー
感想投稿日 : 2017年5月9日
読了日 : 2017年5月9日
本棚登録日 : 2017年4月26日

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