なでし子物語

4.13
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本棚登録 : 588
レビュー : 124
著者 :
しのさん 温かいお話   読み終わった 

★4.5

間宮耀子は、父を早くに亡くし、母から捨てられ…父の故郷で祖父の住む峰生の常夏荘にやって来た。
祖父は代々林業で栄えてきた遠藤家の山の管理人…常夏荘の長屋に住む。
耀子は、学校でからかわれたり、嫌な事を言われたりされたら目を閉じて俯く事にしている。無かった事になるから…。
常夏荘は遠藤家の跡継ぎだった夫を若くして亡くした『おあんさん』こと照子が管理している。
常夏荘に、病弱で学校を休み療養にお坊ちゃま立海と家庭教師青井が預けられる。
照子は、義父とも息子ともそりが合わずただ古びてゆく家の様に「しょうがないのやわ…」と、夫の思い出とともに静かに暮らしていた。

苛めを受けていた耀子と、人の感情を敏感に感じ取り過ぎて吐いてしまう立海
立海もまた、友達も出来ず苛められていた。
そんな同じ様な苦しみを抱えた二人は、次第に仲良くなりお互いが無くてはならない
存在になっていった。
青井先生の導きもあり、二人は少しずつ成長していきます。
子供達が大人の理不尽さに振り回され、苦しむ様子は本当に切なくなります。
大人達にも色々なしがらみがあって…。
照子も、そんな二人に触れるうち、変わってゆく。
それは、遠藤家に仕える人々の心もゆっくりと温かみを帯びて変化していく。

青井先生の言葉が本当に素敵
自立--かおを上げて生きること
自律--うつくしく生きること。あたらしいじぶんをつくること。

立海も耀子も青井先生に巡り会えて本当に良かった。

ハム兄弟も可愛い…『やらまいか』…良いね。

照子の亡くなった夫・龍一郎もとても素敵な人だった。
素敵な言葉を沢山照子に送ってる…。

耀子の祖父の言葉も武骨だけど、優しさに溢れてる。
不器用だけど、とても深い愛

人と人との心が繋がって行く事で愛は深く伝わっていくんだな…。
強く生きる事の勇気の大切さを感じました。
とっても、温かい気持ちになれた物語でした。

耀子と立海の大きくなった未来を知りたいな(❁´ω`❁)


【撫子】
花屋にはないちっぽけで、風が吹けばすぐ揺れる
だけど折れない。いつも懸命に天に仰いでいる。
天女のご加護

レビュー投稿日
2016年2月25日
読了日
2014年10月27日
本棚登録日
2016年2月25日
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