寄生木 (角川ホラー文庫 60-3)

  • KADOKAWA (2000年12月1日発売)
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本棚登録 : 242
感想 : 18
3

この本に対して、自分はちょっとトラウマみたいなのがあります。
その時のエピソードをひとつ。
ネタバレありますんで、駄目な人はご注意を。

弟切草、彼岸花ときて三部作最後の寄生木を読み終えました。
巻末のあとがきで、主人公が黒幕であるばらもんの脅威を読者に警告してる内容で、核心部分前後の文章が掠れたり消えたりしてるんですね。
10代の多感な時期で中二病な自分は、ばらもんはマジでやばいとか思ったりしてたんです。
で、その恐怖感を抱えたままで一度布団に入ったんです。
頭の中で今までの大きな事件にはヤツが関わってるのか?などというバカ丸出しなことを考えつつも、眠気でウトウトしかかっていました。
その時、携帯電話が何かを受信したのです。
なんだろうと思いながら携帯を覗いてみると、見慣れない緊急情報という文字があり、内容はこうでした。
「世界貿易センタービルに飛行機が激突」
一瞬、思考が停止してしまった。
我に返ったところで、急いでTVをつけてみるとツインタワーに2機目のジャンボジェットが激突したシーンが映し出された。
TVに釘付けになりながらも、身体は恐怖で震えていました。

皆さんもご存じの2001年9月11日の世界同時多発テロです。
なんというか自分の間の悪さに本気で絶望したのがこの時でした。

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感想投稿日 : 2008年10月21日
本棚登録日 : 2008年10月21日

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