ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)

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本棚登録 : 1467
レビュー : 110
著者 :
phondaさん    未設定

「物語」は不定形なものであり、書き方も、読み方も、それが姿を現す場所も、昨今においては、確率論でしかないように僕には思えていたのだけど。

その考えを大きく覆してくれた、『ゴーストの条件〜クラウドを巡礼する想像力〜』(村上裕一)から遡ることで、本書へと辿り着いた。

これはもう、東さんかっけー! という気持ちしかない。

美少女ゲームやキャラクター小説も、実際に自分で触れ、しかもかなり深いところまで入り込んでいるため、統計データで語られるものとは、言葉の熱もまったく違う。

読んでいるこちらのテンションが上がってくるのは、全体を通して、肯定的な目線で先を見据えて書かれているからだろう。

本書で説明される、「自然主義的読解」と「環境主義的読解」については、さまざまな作品を理解し楽しむうえで、たしかに両方が必須になっていると感じる。

そして、純文学だエンターテイメントだ萌えだゲームだと、分別している場合ではないと、より強く思った。

説明もていねいで、具体的な作品の読み解きも熱く、面白すぎて息切れした。

レビュー投稿日
2011年10月20日
本棚登録日
2011年9月29日
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