ミスミソウ 【三角草】 (3) (ぶんか社コミックス)

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本棚登録 : 403
レビュー : 37
著者 :
phondaさん 漫画   未設定

全3巻、一気に読んだ。

決して後味の良くない悲劇だが、これを狂気と言ってしまうセンスは僕にはない。その理由は単純で、誰もおかしくないからだ。

人が無慈悲に残酷に殺される。それは漫画と言えども目を背けたくなることである。

しかし、この漫画で殺人を犯す人間に、理解不能な壊れた人間などいない。壊れていないからこそ殺さざるを得なかった。

殺人を肯定するつもりはないが、それが事実であれ虚構であれ、悲劇と言うより他に言葉は必要ない。

なぜ殺したのか。誰が悪いのか。もっと他に解決方法はなかったか。そんなことに直結してしまう短絡思考こそ、イカれてはいまいか。

人が殺され、命が奪われた。そこで真っ先にするべきことは、悲しむという行為だ。

心の底から悲しむこと。ただ悲しむこと。それができない人間は、いつか人を殺す。あとは単なる確率の問題だ。

春花が最後に雪原へ放つ、たった四文字のひらがなは、すべての罪を代弁する。

なんて悲しい物語なのだと、僕は思った。

レビュー投稿日
2011年12月13日
本棚登録日
2011年12月13日
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