宰相のインテリジェンス: 9・11から3・11へ (新潮文庫)

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レビュー : 15
著者 :
piccolo33さん  未設定  読み終わった 

インテリジェンス大国アメリカが、10年越しにパキスタンに潜むビンラディンの捕捉・殺害に成功した裏で、かつてビンラディンの捕捉や、9・11を防ぐ情報を得ていたのに、そのチャンスを逃していたアメリカがある。さらにイラクは大量破壊兵器を保有しているという情報を元に戦争に突き進んだブッシュ政権。
また、日本では政治主導を叫ぶ民主党政権が官僚からの情報を吸い上げられず(吸い上げなかった?)、沖縄普天間移転での迷走やインド洋での海上補給部隊の引き上げなどが日米の溝を深め、その間隙を突くように中国の尖閣諸島への攻勢。
2011/3/11にフクシマに舞い降りたブラックスワン。(ブラックスワンとは本来ありえない事が現実化する比喩として使われる)
その福島原発の事故では情報不足に業を煮やし、自ら現地へヘリで乗り込む菅首相。
本書は9・11から3・11までの10年間のいろんな事例の下に、インテリジェンスは、一国のリーダーが命運を賭けて下す決断の拠り所となるということを改めて浮き彫りにし、その重要性とインテリジェンス不在の我が国への警鐘の書でもある。

レビュー投稿日
2013年9月7日
読了日
2013年9月7日
本棚登録日
2013年8月30日
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