神経質な主人公が語る不思議な世界。「運転士」(芥川賞受賞作)「王を撃て」(こちらがデビュー作とのこと)の2編収録。
ちょっとずれている視点で世界を描くということには成功していると思う。空想の世界との入り交じり方も自然にできている。
そこには成功しているが、読者をどこに持っていこうかということの方向性の決定とそこへ持っていくダイナミズムというのは結構難しいのかも。せっかく描いたおかしな世界にほころびが出てしまうので。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(日本)
- 感想投稿日 : 2020年10月4日
- 読了日 : 2020年10月4日
- 本棚登録日 : 2020年10月4日
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