うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年2月23日発売)
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感想 : 11
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浮世絵師のおじいちゃんの浮世絵から抜け出たものを探すことになった鈴。

突然の引越し、この世ならぬ建物、名前を知られてはならない、など、お約束の導入で分かりやすい。

「うつせみ屋」は子供は誰でもその場所までは行けるけれど、大人に説明しようとすると上手く場所の説明が出来ない(用事のない子供は中には入れない)、事件が終わったあとも行こうと思えば行ける、子供にとってはいつでもある場所。
用事があるときだけ現れるパターンは多いけれど、行こうと思えばいつでも誰でも外側までは行けるというのはあまりないかも。

白い狐が助けてくれるとは思いつつも浮世絵の中に入ったときはハラハラした。
建物の中や、浮世絵の中は怖いけど、ドキドキ(ハラハラ)する要素が多くて、あまり細かいことは語られないので、想像の余地がある。
続編とかも出たらいいな。

友達の京子が、本を読んでて大人しそうな割に積極的で首を突っ込むタイプだったのが意外。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2023/07
感想投稿日 : 2023年7月16日
読了日 : 2023年7月16日
本棚登録日 : 2023年7月16日

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