もうすぐ小学校に上がるのにまだ指しゃぶりをやめられない女の子。
かっこ悪いと思いつつもやめられない。
お姉ちゃんに指にわさびを塗られたり、夜寝るとき手袋を履いてみるけれどやめられない。
指しゃぶりのしすぎで親指にはタコが出来ている。
もう吸うのはやめようとすると、タコが喋り出す。
女の子がたくさん吸ってくれたからここまで成長出来た、これからもどんどん吸ってくれ、とタコは言う。
女の子はタコがどんどん大きくなってベビーカーに乗せるようになったり、巨大なタコみたいに足が出てきたらどうしようと考える。
そして、指に絆創膏を貼って吸わないように頑張る。
するとタコはだんだんと小さくなり薄くなり声もしなくなってくた。
タコはこのままでは自分は消えるので、最後に2回だけ吸ってくれ、と言う。
最後ならと吸ってみる女の子だけれど、以前はあんなにおいしかったのに全くおいしくない。
すると、タコがやっぱりおいしいだろ、やめられないだろ、と言う。
タコは女の子を騙してまた吸わせるようにしようとしていたのだった。
しかし、女の子はおいしくないというとタコはショックを受けた様子。
自分のことを必要とする子は他にもたくさんいる、消えていなくなってから後悔しても遅いからな、と捨て台詞を残してタコは消えるのだった。
そうして、女の子は無事指しゃぶりから卒業し、一年生になるのだった。
関西弁のタコがいやらしいおじさんのようで気持ち悪い。
こんなタコならさっさと消えてほしいと思える。
指を吸ったことがないので、いまいちピンと来ないけれど、似たような絵本がいくつかあるので、指しゃぶりが抜けない子もそこそこいるのかな。
- 感想投稿日 : 2013年11月26日
- 読了日 : 2013年11月26日
- 本棚登録日 : 2013年11月26日
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