第二次世界大戦時沖縄でのある男の生き様を描いた小説。主人公は敗戦濃厚な状況で首里にもベングんが迫ってきたような状況化、陸軍に徴用されながらその先頭のさなかに逃げだしてします。なぜ戦う乃かという明確な目的が腹に落ちない中若い主人公は仲間を撃ってまで戦闘の場を離れる。だがその直後に爆撃の中逃げ惑い、その最中に自分の幼子を壕のなかに置いてきてしまい仲間の妻に出会うところから彼の人生は大きくまた転換する。その後のけがをした少尉との出会い、その少尉の目的と自分たちの無益かもと思いながらの戦地での行動、そして生き残った彼の死病にかかり余命ない中での心境が描かれるまでのかれの孤独が鮮やかに描かれている。明るい話ではないのでおすすめはできないが、知っておいていい話かも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年4月4日
- 読了日 : 2013年3月27日
- 本棚登録日 : 2013年3月30日
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