氷壁 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1963年11月7日発売)
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本棚登録 : 1914
感想 : 215
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今後の反省として、具体に何があったというわけではないが、調子にのったことは書かない。書くなら誰にも見られないように。本はけしてけなさない。特に人の好きな本はけなさないこと。

文章、筆致、個人的にはかなりしっくりくる。固すぎず、柔らかすぎず、文章のかみごたえが最適。
登場人物はそれほど多い方ではないと思うが、丁寧に描いてあり、展開も飽きさせない。ここぞという時の心理の描写の仕方が、単なる不倫とか単に友情の物語とは異なると、私には思われました。それこそが作者の力量なのか。
思ったよりも悲劇的な終幕だったし、全体にやはりやや暗い影は消えない。それでも、どこか清々しさも感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年6月13日
読了日 : 2017年6月4日
本棚登録日 : 2017年6月4日

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