文藝 2018年冬季号

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レビュー : 2
pinkchouさん  未設定  読み終わった 

語り手の妻である異国の女性が、かつて初めて一人暮らしをした土地を訪ねたいと願い、語り手とともに数日間旅行するという物語。
一人暮らししたところを再訪するのであって生まれた場所ではない。また異国は、中国名の女性なので中国かと思っていると、そうでもない。
全体的に、特に異国での出来事はとらえどころがなくふわふわしている。
微生物の話。語り手はおそらく酒屋で、酒造りにも人間の中にも微生物がいると妻に語る。妻はいまいちその概念が理解できず小さな虫みたいなものだと思っている。
黄緑色の液体の話。女性の故郷で遺跡の発掘調査があり、そこで見つけた液体を飲むと、有害ではないが耳から黄緑色の液体が出てくる。これは訪ねた先の街で、かつてのアパート?でも再登場する。女性の体内から出てきて、語り手もそれを舐め昏倒した。
他、異国の地では移転する市場、市場での腐敗した魚のガスによる爆発、真偽の程は分からないがその国の入植者のミイラなどが出てくるが、全て、現実としてはあまりに不可思議なことも、同じ調子であくまで淡々とかかれているし、語り手も疑問を挟まない。そういうものとして受け入れられている。そしてそういえばタッタ、という動物も実在しない。
本書のテーマは何であろうか?
居た場所の共有、歴史の共有、微生物の共有?

レビュー投稿日
2018年12月31日
読了日
2018年12月31日
本棚登録日
2018年12月31日
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