カルメン (岩波文庫 赤 534-3)

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本棚登録 : 476
レビュー : 43
Pipo@ひねもす縁側さん 戯曲もいかがですか   読み終わった 

ビゼー作曲の「カルメン」があまりにも有名ですが、原作をどう料理しているのかを知りたくて読みました。

ストーリー本体はオペラのとおり「エリートの兵隊さんが妖しい黒髪の女によって運命を狂わされていく…」という展開で変わりありませんが、導入部が凝っていると思いました。旅の物書きが金品を美しい女に盗まれる。後日、盗まれたものが返ってくることになり、物書きがある所に受け取りに行くと、ある男に「自分の話を聞いて欲しい」と頼まれる。それは…という感じです(ネタばらしになってしまいました:すみません)。要するに、カットバックでの物語なんですね。

別に、カルメンの生き方を悪いとも思わないし、ドン・ホセを気の毒だとも思いません。闘牛士のエスカミーリオも大スターなわけですし、女性を気に入ることなんか日常茶飯事でしょう。誰もが「こいつを破滅させてやろう」と絶対的な悪意を持っているわけではなく、でも悲劇的な方向に進んでいく・・・残酷ですね。

オペラでは簡単に処理してしまっているところを埋めて読むにはおすすめですのでこの☆の数とします。

レビュー投稿日
2008年4月1日
読了日
2008年4月1日
本棚登録日
2008年4月1日
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