高校~社会人ルーキーの頃に読んだ「ダルタニャン物語」。デュマによれば、この作品は「○○」という書物をもとに書いた…という能書きがあり、「本当なんだろうか、嘘なんだろうか…」と思っているうちに大人になってしまいました。そのもやもやを解消してくれる本です。
佐藤さんの解説が非常に丁寧です。シャルル・ダルタニャンなる人物(この人は実在の人物)の偽回想録が出回っていたこと、それをデュマがパクッて広げていったことをざっと説明し、当のダルタニャン氏の足跡を追っていきます。アトス、アラミス、ポルトスの三銃士もモデルの人物が実在していたらしく、そちらも解説されています。
実際のダルタニャンがどういう生涯を送ったのかということと「ダルタニャン物語」の波乱万丈さ加減とは全く別の話ですが、当時の出世話のひとつを活写してくれるこの本の面白さにこの☆の数とします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思い出し書き:三銃士!
- 感想投稿日 : 2011年7月6日
- 読了日 : 2008年4月1日
- 本棚登録日 : 2011年7月6日
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