ダルタニャンの生涯 史実の『三銃士』 (岩波新書)

  • 岩波書店 (2002年2月20日発売)
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本棚登録 : 264
感想 : 31
4

高校~社会人ルーキーの頃に読んだ「ダルタニャン物語」。デュマによれば、この作品は「○○」という書物をもとに書いた…という能書きがあり、「本当なんだろうか、嘘なんだろうか…」と思っているうちに大人になってしまいました。そのもやもやを解消してくれる本です。

佐藤さんの解説が非常に丁寧です。シャルル・ダルタニャンなる人物(この人は実在の人物)の偽回想録が出回っていたこと、それをデュマがパクッて広げていったことをざっと説明し、当のダルタニャン氏の足跡を追っていきます。アトス、アラミス、ポルトスの三銃士もモデルの人物が実在していたらしく、そちらも解説されています。

実際のダルタニャンがどういう生涯を送ったのかということと「ダルタニャン物語」の波乱万丈さ加減とは全く別の話ですが、当時の出世話のひとつを活写してくれるこの本の面白さにこの☆の数とします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思い出し書き:三銃士!
感想投稿日 : 2011年7月6日
読了日 : 2008年4月1日
本棚登録日 : 2011年7月6日

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