弁護士が勝つために考えていること (星海社新書)

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  • 星海社 (2014年7月25日発売)
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感想 : 17
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弁護士が勝つために考えていること。木山泰嗣(きやまひろつぐ)

今までに、木山先生の本を何冊か読んだが、どれも面白く、外れがないので安心して購入した。
自分には馴染みのない民事訴訟というものを、平易な言葉で、面白く解説してある新書。
教科書的に民事訴訟法を解説しているのではなく、訴訟における弁護士、裁判官の思考プロセスなどもわかりやすく書かれており、一気に読み進めることができた。
弁護士でさえも、身内の訴訟は避けたいと思うものと述べていたと事が印象的。それは、お金、時間、労力、精神的苦痛があるから。ただ訴訟はある日突然起こされるものなので、日ごろから、万一の場合に備え「証拠」という視点を常に持ち、録音、メール、契約書、書面に残すこと等に高い意識を持たなければならないと説いている。
以下、その他興味を惹かれたところメモ。
・民事訴訟は、「実体的真実の発見」を目的とするものではなく、「形式的真実の発見」を目指すに過ぎない。
・「自由心証主義」 裁判官が証拠により事実を認定する際には、その裁判官は自由な心証で決めてよい。
・2013年最高裁判決の判例変更。「婚外子の相続分1/2は違憲」
・かつては報酬等基準規定があったが、独禁法違反のおそれから、廃止。その旧報酬規定によれば、300万円の支払いを求める民事訴訟をする場合、着手金は24万(8パーセント)、成功報酬は48万(16パーセント)このほか裁判所に手数料を収める必要あり。300万の訴訟で、印紙代2万円。控訴は1.5倍の3万、上告は2倍の4万。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 法律
感想投稿日 : 2014年9月23日
読了日 : 2014年9月23日
本棚登録日 : 2014年8月30日

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