金魚生活

  • 文藝春秋 (2009年1月12日発売)
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感想 : 48
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タイトルが気になり手に取って、写真の金魚に惹かれて読むことを決めました(蜷川さんの写真だったんですね)


日本人の自分からしてみたら外国人のここがおかしい!だけど、日本人以外の人が日本人を見たら、やっぱり当たり前に日本人って変だって思いますよね。中国では大学を出た女性は出産しても働くのが普通なのかな。そうだとしたら、いかに日本には大学が多くあって進学率が高く、でもだからこそ就職にあぶれる人が多いか……ってことかなぁ、と思いました。
玉玲はなんだか最初から最後までかわいそうだった。おとなしいというか、自分の意志を発言するのが苦手な分、周りが好き勝手言っちゃって振り回されて。珊々も本当に母親のことを思ってはいるんだろうけど、50歳過ぎて言葉のわからない異国で生活することって簡単じゃない。わたしは絶対嫌。珊々は旦那もいるし自分の意志だからいいだろうけど、玉玲に対して「とりあえず在留資格問題を解決しなきゃ」って言って適当な男と結婚するようにしてる辺り、自分に都合の良いことしか考えてないなぁ…と思ってしまった。玉玲さん、幸せになってくれ。とりあえず、スギノさんは癒やしだった。


初めて読む感じの話で面白かったけれど、文の途中でいきなり過去の話題になり、いきなり現在に戻ってくるので、え?いつの話?と何回かなってしまった。ちょっと中途半端に感じてしまいました。素敵な雰囲気の小説だっただけに残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(邦)
感想投稿日 : 2013年2月28日
読了日 : 2013年2月28日
本棚登録日 : 2013年2月28日

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