バブルの件、他の本にも書いてあって、
そのときは、確かにそうだと思ったけど、ふと、
それもそうなんだけど、と思った。
考えてみればバブル経済が永遠に続くはずがない。
うんうん、もちろんそう。
だけど、それが永遠に続くと思った人がほとんど、
なのではなくて、わかってはいたけど、ひくにひけなくなったひと、
というのもたくさんいたのではないかな~ということ。
それは、戦争のときの日本と似ていたかもしれない。
本当に勝てると思っていた人はそんなにいなくて
でもそれでも「勝つ」つもりでやらなければいけなかったし
負けるなんてことは口にもできなかった。
バブルもどこかそういった
乗りかかった船のようなところがあって
イケイケドンドンな風潮の社会に「そろそろやめときます」
「おります」なんてことは言えなかったし、
また、そうすることは自ら景気を下げることであるからして、
中小企業の連合体からすれば裏切りになり
「こっちだってほんとはやめたい、でもやめられない」
というような状態になっていた部分もあったのではないかな~
と、この本とは関係ないとこで考えてみた。
だって、景気が上がりすぎれば破たんするなんてわかりきったこと、
誰しもうっすらでも気づいていたのではないかな。
もちろん、この本で葉室さんがおっしゃっていることは
その通りだと思うし、反対意見を述べたいわけではない。
ただ、みんながみんな浮かれて気付かなかった、
ずーっと好景気が続くと思ってたーなんていう
おのんきさんでもなかったんだろうな~って
思ったので、とりあえず書いとくことに。
- 感想投稿日 : 2012年8月28日
- 読了日 : 2012年8月28日
- 本棚登録日 : 2012年8月1日
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