違う土地で、違う人生を歩む2人がお互いを見つけるお話。出会うまでの物語っていうのがよかった。
出会いが2人の物語のスタート地点だとするなら、この小説はその前の練習や準備にあたるのかもしれない。毎日練習を積み重ねるとか、食べて寝て体調を整えるとか、切れた靴紐を結び直すとか。そういう本番前に必要なあれこれが、この小説でいうところのしるしを作っていって、スタート地点に導いていく。そんな感じ。
宮下さんの小説ははじめて読んだけど、読みやすくストレートに言葉が入ってくる文章だった。羊と鋼の森も読みたいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年9月2日
- 読了日 : 2017年9月1日
- 本棚登録日 : 2017年9月2日
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