落下する夕方 (角川文庫)

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本棚登録 : 8421
レビュー : 831
著者 :
大野弘紀さん 小説   読み終わった 

それはたとえば
ラジオの終わりの寂しさ
一ミリも誤差のない「おかえりなさい」


それは例えば
信じられるものなんて何もないということ
何かに捕らわれるまで逃げ続けるということ


何かがおかしいのに
それを指摘することができない
目をそらすことが できなくて


ただただ
そういうものだと
受け止めることしかできない


それはきっと
人の弱さなのだろう


正しさで立場を守る人
賢さで厄介ごとを避ける人
常識で他人との関りを正す人

どれも、きっと正しいのだ
子どもであり、大人であり
そのどちらもが、正しいのだ

悲しいくらい、きっとそう
それさえも愛しいくらい、人という生き物は
どうしようもないもの

レビュー投稿日
2018年3月26日
読了日
2018年3月26日
本棚登録日
2018年3月26日
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