新装 ぼくを探しに

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レビュー : 307
大野弘紀さん  未設定  読み終わった 

まるでローリングストーンだと思う

転がり続けるローリングストーン

口ずさむように 躓いたら跳ねて勢いに変えてしまえばいい

そんなことを思った

失敗をして 落ち込むのではなく
その淡々とした どこか寂し気な

でも 底抜けに自由な感じが

時間や責任や義務と立場に捕らわれて
まるで追いかけっこのように 気づかずに焦っていた時に
そういうものの全てが まるでころころと転がっていくような気がした

裸の自分がなにもない気がして
そういうことが怖い気もしていて

でも 「ぼく」は そうではないのだ
全身全霊で「ぼく」で「ぼく」である限りその身に降りかかる全てを
通り過ぎていく

転がって 進む
そして感じたことを唄う

ただそれだけが 楽しくてしかたがないと
それが 生きることなんだと 歌う

足りないなら 満たせばいい
でも満ち足りた自分は どこかつまらない

足りなさを埋めるように必死だった自分の何かが
そこで落ちていった気がした

泣きながら 思った
歌えないと

仕方がない

それが私にとって 詩だったのだ

レビュー投稿日
2018年1月19日
読了日
2018年1月19日
本棚登録日
2018年1月19日
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