ホリー・ガーデン (新潮文庫)

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本棚登録 : 6314
レビュー : 617
著者 :
大野弘紀さん  未設定  読み終わった 

――江國香織の中で
一番最初に読んだ小説が
ホリーガーデンだった

どこか幼い果歩
自立してる藤枝
そこ抜けの能天気さに救われる中野くん
なのにみんな どこか寂しい

二回目になって読み直した時
小説自体が まるで服のようだと思った

男性についてのため息も
女性についての煩わしさも

思わず頷いてしまう
肌というのか 心に 馴染むような この感覚が

最初は よくわからないと思ったけど
今なら その寂しさの輪郭が 分かる

買うかどうかは分からないけれど
どうしてか忘れられない 残り続ける風景がある

詩でいうところの 私にとっての
シャガールと木の葉のような

買うかどうかは 別にして
そして 小説としてどうかは 分からないのだけれど

このあいまいな空気みたいで
どこか 何となく進んでいくような文章が
とても 小説らしい 小説だと思った

レビュー投稿日
2018年1月19日
読了日
2018年1月19日
本棚登録日
2018年1月19日
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