アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

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本棚登録 : 34133
レビュー : 3166
著者 :
大野弘紀さん 小説   読み終わった 

映画のアヒルと鴨のコインロッカーを見た

最初原作を読んだ時には
ただただ後味が悪くて
あまり好きではなかったし
ふーん、くらいでしか、
思わなかった

それを好き好んで読むなんて
それは映画のおかげだ

冒頭で流れる「ディランの風に吹かれて」
そして口ずさむ「ぼく」

そして、「一緒に本屋を襲わないか?」

――おかげで
ボブディランのベストも買ってしまうし
なんてミーハーな、と思わず自分を笑ってしまう

映画の雰囲気が、
とても飄々としていて
風みたいで
不思議と
爽快だった

そうして読み返すと
いつものことだけど
なんて緻密な、と思う

淡々とした雰囲気が
あまり好きではなかったんだな
と思ったし
淡々としてないと
後味が悪いくらいじゃすまなかったかもしれない
と思ったし
これは、伊坂氏なりの
心の繊細な人が
傷つかないようにした
一つの優しさで、配慮だったのかもしれないと
思ったりする

どうしてか
伊坂氏の小説を読むと
人が好きになる

人間という生き物が
愛しくなってしまう

そしてどうしてか
泣きたくなってしまうのだ

レビュー投稿日
2018年4月8日
読了日
2018年4月8日
本棚登録日
2018年4月8日
8
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『アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)』のレビューへのコメント

まことさん (2018年10月7日)

私は詩や音楽のことはよく知らないのですが、
ボブディランが受賞されたときに、真っ先にこの作品のイントロを思い出しました。
映画も観ればよかったかな。

大野弘紀さん (2018年10月7日)

まことさん

コメントありがとうございます。
映画を見ると、たびたび流れる風に吹かれてと相まって、なんだか不思議と、歌と物語がセットになって入ってきやすくなると思います。

私は映画を見てから改めて小説を読んだら、冒頭で風に吹かれてが頭の中で流れました。それだけで、作品の楽しみ方が深まった気がします。

じゅさん (2019年1月19日)

コメントありがとうございます^_^
映画、ぜひ観てみたいと思いました!

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