旅とはなんて素敵なものであるだろう
私は心のどこかで旅というものにあこがれをもっている
それは私が全然動かないからなのだろう
このあとに待ち構えている(かもしれない)困難を想像しては身構え
備えるように英気を養おうと怠惰をむさぼる
そんなこんなで一日が次々と終わっていく
でもそういうときに緊急事態みたいなことがあると突如エンジンが稼働するみたいな動力を得て動き出す
それは日ごろの休息で蓄えた貯金のようなもの

人は自由であるべきだと思う
人からも 場所からも

とはいえ
私のやっているのは矛盾している
(私はとてもじゃないけど、場所からは自由ではないように思うのだ。もしかしたら人からも)

私は少なからず気に入っている人たちのために時間も心も能力も使う。

この人と変わらずずっと一緒に居たいと思えるとしたら
それはどんな人なのだろう

きっと自由な人
優しくて、もののあはれが分かり、明るく、自由で、少しだけ、悲しみを知る人
私はその自由さに勇気や活力をもらえるような気がすると、思うのだ

2022年12月9日

読書状況 読み終わった [2022年12月9日]
カテゴリ エッセイ

女であること
少女であること
女性であること
無垢と成熟を併せ持つそれを官能と呼べばいいのか美と呼べばいいのか

蝶のように軽やかにそれは羽ばたきながら
重く青々と茂るそれは森

何かの対象として見られることを拒み
価値と品定めをされることを嫌悪する

それらを自らの手で掲げることはできないのか
それらを自らの存在だけで証明することはできないのか

誰かの 何かの対象とならないままに

道具でもなく 商品でもなく

人として そこにあることが どうして許されないのだろう

その怒りを湛えた湖は
もうずっと前から 最初から 息づいていたのだろう

少女が少女と手を取る意味
男性がいながら不在の意味

それらが意味することは きっとその抗いだったのだ

官能と欲望 迷宮と美貌の奥深くを分け入るように
嗚呼、それは、積み上げてきた言葉の頂に聳えた 森だったのだ

2022年6月27日

読書状況 読み終わった [2022年6月27日]

なんて柔らかくて、優しく、素敵な言葉たちだろう
こんなふうにゆっくり、丁寧に、時を生きていたいと思った
――思っていたことを、思い出した。
それも日常に生まれるように、無くなっていく感覚があって、抗うように、言葉を求めていたこともあった。
私の言葉はバズらないし、誰かに向けて、というより、私の中で鳴っているものだった。それは私を守り、支え、生きるために必要な言葉たちだった。こんなにも多くの人たちを照らせるようなものではなくて、ひっそりと私の中で燃えて温めている言葉だった。
今は、もういいかな、という思いがある。だって、こんなにも美しい言葉を紡いでくれる人がいる。私がこうありたいと思った理想を地で行く人が、彼方を行き、灯火のように照らしてくれている。だから、きっと大丈夫。そう思っている。きっと私にしかできないことがある。

悩み相談室を受け付けていることから、色んな人が訪れる。その人の数だけの悩みがある。その人たちの話を聞きながら、私は本など形にすることを選んだのではなく、その人にとって大事な言葉をその時に即興で差し出すことに特化させたのだった。私のもとに訪れる人は待つことのできない「今」悩んでいて、「今」言葉がほしいのだった。私は本という形にあこがれていたが、私の本領とはその応答の中にあった。スタイルが違うのだ。どちらが良いということではなく。でも私が励まされて、そのスタイルに進めたのは、美しくも眩しい言葉を紡ぐ人が勇気をくれたからだ。間違いなく、その優しさを受け継ぐように、私は出会う人に、できる限りの言葉を考える。

この本には、安達氏の言葉の成分が詰まってる。毛布、火、哀しみ、夜、月、死、祈、大切な人の記憶、日常、宝物。安達氏の言葉は、丁寧に寸分の狂いもなく、ぴたりと自己に一致しようとする。それは正直で誠実であり、とてもまっすぐな光みたいだ。

だから、私は、その言葉の形に共感したのだ。

それは同時に、まっすぐ過ぎて、時々眩しすぎて直視できないというか、
思わず、手で遮るかのように、顔を背けてしまうようなところもある。
抜き身の生々しい言葉たちだ。

自分の在り方について、生き方、仕事、性色んな要因の一つ一つに、安達氏はまっすぐに向き合う。ごまかしなどない。透明な湖かのように。私はそのひたむきさに、少し怯んでしまった。
男である自分にどれだけ自信があるだろう。むしろ男らしさなんてたいしてないし、きっと私も否定している。いや、絶対。でも自分が男であることに救われてきたのも事実だ。私の在り方は、女性性の要素が多く、男性的な部分は意識して使うようにしている。それが社会で生きる術だ。「男として」もとめられたら途端に自信をなくして、へたをしたら存在だって揺らいでしまう。こう書いていて、なんて中途半端なんだろう、とか思ったりしたけど、この男性性は間違いなく、私の人生にとって、必要なものだった。それは絶対。そして、その一人義理の男性性が、私を、そして私と関わる多くの人を支えている。それだけは自分に信じてあげたい。

私は私でいいのだ。私の形は、永遠に私を形作っている。言葉はいつだって二次的だ。それは手段であって、目的じゃない。私は人と分かり合えたり渡せたり、繋がれる言葉を求めているのだ。だからこそ、こんなにも心を動かされる言葉を描く人を、羨ましいと思う。その関心は、きっと人との繋がりの呼び水になるのだから。

繋がりがなければ駄目とは言わない。私が私らしくあることを言葉にして確かめたい。できることなら、それを誰かのように美しく瑞々しい言葉で描いてみたい。詩とかではなく。
でも私は言葉を詩に全振りしているから、それもできない。というなんて不器用な形なんだろう、みたいなことになっている。「いつか。」なれたらいいな。と思いながら、やっぱり私は私のままで、生...

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2022年6月25日

読書状況 読み終わった [2022年6月25日]

たぶんこれは江戸雪さんの初期の頃の歌集な気がする
それでも孤高を歌うのは江戸さんらしい気もする。
孤高なのに「声を聞きたい」とタイトルにあるのが清々しくて、
何か心に清流が吹く気がする

良いというのは簡単だけど、実際にどのあたりがどんなふうに?と聞かれると、
口を噤んで考え込んでしまう。こういうのの良さと言うのはなかなか言葉にしにくかったり。

江戸氏の歌集なんだから良いに決まっている、とか決めつけるのも簡単だけど、
なんだか最近は心が感じる力が弱まっている気がして、本当に江戸氏のよさを分かって書けているのだろうか、とちょっと自信なさげ。


声を聞きたい。その言葉の先にあるものを、ちょっと描いてみたい。



―――――――――――――




影をこぼすような 冬の果実
夕暮れに眩暈 胸に空いた穴はふさがらない

あの時 その声 蛍の明かり
風と宵闇

死のにおい 太陽が傾いていく 夏
冷たさと 怖さ 問いも聞けない
答えが透けていく

泣き声 寂しい夜
言葉はいらない

夕方の雨 傷つけあう揺れる葉
過ぎ去りし時間 こぼれる何か

書いているうちに浮かび上がるかもしれない悲しみ
言葉が沈黙の上をわたる その海の辺のいしを拾おう

悲しい朝 欠けた花びら
息を吸う昼 月の夜の風がすぎていく

また会えるだろうか 行きかうような鳥の軌跡
遠くまで会いに来た 燃える葉の秋が眩しい

名前を呼ぶ 春 蒼天がきしむ

いつか泣く
虚しさを伝える言葉を探して

言葉が残る 
忘れた約束 花火のような
呼び合うような でも触れることはなく

一瞬の好きが 鳥の翼を揺らす

目覚め カーテンを透かす光
何度でも言って 大丈夫
超えていく夜 呼んだ名前がくりかえし苦しみを消すように。

2021年10月4日

読書状況 読み終わった [2021年10月4日]
カテゴリ 歌集

素晴らしい本だった。
伊勢華子氏の「せかいでいちばんうつくしいもの」に匹敵するくらいよかった。

森の中の木
木の中の楽器
楽器に含まれる音楽
音楽が心に紡ぐもの
そうして出会った人たちが
色合わさるように彩になってとけていく
そうして豊かな音色だけが美しく透明に心で鳴り響く
そういう絵本だった
あとはもう詩で。

――――――――

踏み入れた森は広い海みたいで
とてもじゃないけど両手に収まらなかった
触れた木はどんなに大きくなっても超えられない

切り出された木が楽器になるなんて信じられない
木が音を出すなんて それは森が歌っているみたいだ

両手に収まる森の息吹が 空気を揺らした
それを音楽というのだと知ったのは
初めて見たそれを虹と言うのだと知ったようで

心を震わせたそれを思い出と呼ぶなら
奏でた人が永遠に心の中で歌っていて
その物語はきっと あの森から始まったのだろう

この手で奏でたら
物語は自分の番

淋しくない 全部音の中にある
美しい場所は見えなくても それを思い出と呼んだ

その森はずっと 口ずさんでいる
それをこの耳で聞きたくて 何度でも弓を取る

嗚呼、音楽は心臓の鼓動みたいだ

星みたいに続いている 光みたいだ

2021年9月7日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 絵本

――待ってた。
ずっと待ってた。

暗い夜みたいな場所で
星座みたいに望遠鏡を片手に。

それは消えそうな光を抱えて歩き続ける人に届く応援歌
灯台のような光が遠くからみると淡くてどこか暖かくて心強い。

私の中にある光を頼りに歩いていこう
信じた分だけ暖かく照らしてくれる

照らした足元と未来を光がまっすぐに結ぶ
だから歩き続けていこう。

独りの胸の中でそれはささやく
でも誰かにとって まばゆく輝いて

暗がりの中でしか 輝けない星がある
星が消えてからでしか 見えない光がある

夜よりも暗い 朝日なのに闇みたい
そんな場所で息をしてきたから 泳いだ分だけ
かけがえのないものをちゃんと知ってる

その軌跡たちが 星座みたいにあの頃の夜の意味だった
雪みたいに降り積もって 思い出みたいにどこかへしまわれていく

新しく出会うと同時に 出会いなおしながら
新しく 重ねていく そして描いた景色がまた広がる

誰かの存在が 私にとってのBGM
誰かの触れた手が 私にとっての今日の全てだった

いつか別れゆく時 それは光の痕を残していく
また新しい意味が 私の今日を形作る

それがあなたから受け取った光の意味だった
そして私の光も 誰かの何かを温めるために 今も煌々と輝いている

私のことを 同時に 救いながら
夜を 温めるまで

いつだって生れ落ちる雪のような
それは開いて零れる花のような

終わりは 新しい歌の始まり
何度でも歌おう 道はまだ 続いている

光を歌おう 冷えた手を何度でも温め直そう

いつか生れ落ちる光のための
おまじないと子守歌 歌詞をすべて抱えて あなたに出会うための

新しい日々の始まり

2021年1月14日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 詩集

それは夢みたいな時間

終わったらあっという間
ではなく、終わったら
終わらない物語になる

思い出

安定なんてどこにもなかった
それでも毎日が楽しかったのは
君がいたからだった

クリスマス
寒く、厳しい季節だ
楽しく 賑やかなものではなかった
―僕の場合は。

救いもあった 味方もいた
でも僕は寂しかったのだ

でも今は違う
―君がいる。

諦めないこと、前を向くこと
チャンスを信じて待つこと
それだけさ

うつむいたって自分の足しか見えないんだ

大丈夫
この世の中は残酷で ちゃんと優しい人たちもいる

受け取る喜びもある
与える喜びもある

人生は シンプルに楽しんだ方がいい

人生は残されている
今日の中に

2020年12月13日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 小説

――いつかの日
僕はそれを3年に一度の奇跡と呼んだ。

どうやらそれは新しい旅を連れてきてくれたみたいだ。

ツアー
『aurora arc』

知ってる曲しかないけど

藤原氏はまるで初めて歌うかのようにいつも通り歌う。

ボーナスのDVDがあると知って見たくて初回盤を買ったけど。

こっちがとてもよかった。

新世界をアンコールするオーディエンス

「え、もう一回?」

と聞き返す藤原氏

「なんかデジャブなんだけど」

と戸惑いながら

「大丈夫、そういうのずっと受け止めてきたから」

そして

「やらねーよ」

と断言する。

「もうライブ終わっちゃうな、寂しいな
 でも同じ曲は二回もやらないけどな」

と言って、

「ちゃんと奥まで見えてるからな」

「全部置いていくからな!」と叫ぶ。

お客さんの数は関係なくて
聞いてくれる人がいるなら誰にだって向き合って歌う。

そういう歌たちだから

言いたいことは、たくさんあって

同じことばを言うのは、蛇足になってしまうから

歌というメッセージを、ちゃんと届くように声にしていく。

だからBUMP OF CHICKENのDVDはいつも買ってしまう。

何度も会いたくなる
懐かしい友人のように。

2020年12月13日

読書状況 観終わった
カテゴリ 音楽

黒沢が出るということで期待して買ったのだが。

のだが。これは重要だ。

伊坂氏の作品は、映画的で、音楽的だ。

誰誰の新作買った?
みたいな

あれこうだったよね
みたいな

そうきたかって思ったよね
思った思った。あの曲はよかったね

一曲目でしょ

とかそういう会話が、できそうな感じがする。

ようするに、音楽的なのだ。

ギターの音を期待したのにキーボードが前に出てきたか、とか
ボーカルを期待したのにあまり歌わずに演奏がメインだな、
とか、そのさじ加減でいくらでも変わってしまう。

良いか悪いかで言えば、よかった。

だが、思ったのと違う感があって、個人的には残念。

黒沢がボーカルだとして
全然歌わないし、謎のエムシーは入るし、という感じで
これはこれで、リーディングな感じがいいのかもしれないが、そういうんじゃないんだよな、とか思ってしまう。

これなんだけど。これじゃないみたいな。

なんだかんだと文句を言いながら、それでも全部読んだし、結構好きだし。

結局は好き嫌いの話なのだが。

もうさ、技巧とかテクニックとか伏線とか、どうでもいいからさ(よくない!)

普通に書いてほしい。普通に書いたのを、普通に、読みたい。

面白い登場人物がいて、普通に話しているだけで、十分面白いから。

これは、あれだ。
ファーストアルバムみたいな原点回帰を、望んでいる。というやつだな。

だがバンドは変わっていく。(伊坂氏は小説家であって音楽家ではない)

ファンはついて行くしかないか、、、。
みたいな、そういう感想。

2020年8月28日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 小説

人生でメタルにハマったのは、高校生の頃。

インフレイムとチルドレンオブボドムに衝撃を受けた。

その中で色んなメタルを聞いたけれど、たまたま見つけたのがこれだった。
バイキングメタル。つまり、戦いのメタル。
これはもう聞いてもらった方が早い。
何言ってるか分からないけど、雰囲気的にすごく戦ってるから笑

でも曲展開がなんとなく単調だな、とか思ったりして、「いっか」みたいな感じがあって。

転機があったのは「from afar」だった。同名の曲で、「こう来たか」と拳を作った。そして再びアルバムを買っていく。
オーケストレーション、アグレッション、コーラスワーク。完璧だ
完璧な曲構成だ。これは一つの到達点だと思った。

それからは惰性みたいに聞いているけれど、「ま、これはこれで」みたいな聞き方をしていて。今回も少し予想から外れたけれど、まあ、こんなものか、みたいな感じもあって。
途中で入るウェスタン調が、すごく嫌い笑。もっとうまくやってほしい。(ないものねだり)
なんだか、期待しすぎてしまう。「もっといけるだろ」みたいな感じを思ってしまう。
ここまでオーケストラ入れてんだから、複雑な曲構成とかできるじゃん、とか、勝手なことを笑
でも今作は違いなく、曲が最高にメロディアスに作られている。そういう意味では、すごくよく練られている。こっちかぁ、みたいな感じはあるけれど。大富豪で13が来た気分(分かるかな?)
アルバムを隔てて一つの曲がパートⅠⅡⅢ、、と進んでいくのは、本当に好き。こういうの、すごくいい。
ベストアルバムが出たら、きっとすごく好きになるんだろうな、とか思う。
ここから先の戦いの軌跡を望むのであれば、これはこれで、いいのかもしれない。自分の中では彼らのアルバムには「これがベストアルバムだ」みたいな決定打のあるアルバムがないのが本当に残念なのだけれど。


空が暗くなる時
人に一体何ができるというのだろう
剣は真実ではない それは勇気の証だから
女王に剣を捧げよ あの峰々よりも高く

私たちは隠された運命に従おう
彼女は背にアンドロメダを背負う

暴君には悲劇を
野獣には鉄槌を

怒りが国土を奔る
激怒がこの道だ

光は邪悪な者たちからすくってはくれない

勇気と剣が 道を切り開くことを 我々は知っている
太陽と月と星たちが運命だった時代は終わったのだ
嵐を超えていくのは光ではなく英知だ

退路を立て 魂の声を聞け
それが運命を変えていく

宴は湖を囲んでするのがいい
夢はいつだって美しいものだ

哀しみに泣きながら
歌を歌おう
あなたの彼方に光を見よう
希望は汚れてしまった
深い悲しみが世界を壊していく
ならば私は光が潰えるまで歌い続けるとしよう

大自然から生まれであるありとあらゆるものたちの声を聞きながら

彼らは呼び声と鬨の声を聞くだろう

故郷が ここに再び戻るまで

―――――「THALASSIC」によせて

2020年8月16日

読書状況 聴き終わった [2020年8月16日]
カテゴリ 音楽

出会いは高校の時、音楽好きの間では有名だった「メタラー」なる人が教えてくれたのがナイトウィッシュだった。(懐かしい)

高校から
とすると、もうかれこれ十年以上聞いていることになる。(思ったより長い)

オーケストラとメタルの融合で衝撃を受けたのは
ラプソディー(オブファイア)もそうだったけれど。

作品を追うごとに、何か分厚いファンタジーとか映画が届いて、それをドキドキしながらめくるような感触があった。

いつの間にか日常の忙しさにかまけて音楽に感動するとかあまりなくなっていたようなところで、届いた、二枚組の新譜。

三枚組もあって、最初はそちらを買おうか迷って、でも、「そんなゆっくり聞く時間が今の自分にあるだろうか」と考えた時に、二枚組を選んだ。

レビューではディズニーみたいだとか言われていて。
「えーなにそれ」とか思ったけれど、個人的にはあまりディズニー感は感じなかった。

むしろ良い世界観の演出だと思う。

オーケストラが全編に入っていて、何かのサントラみたいな完成された物語になっている。

ナイトウィッシュには別にメタルらしさを求めているわけではないし、このメタルとオーケストラのファンタジーにこそ、私は胸が高鳴るから、もうなんだっていいのだ。
曲展開はクラシックの交響曲みたいで、わくわくする。

個人的には、今まででかなり好きな方に入ると思う。タイトル通り、壮大な話。

そんな世界観に、言葉だけではありますが、詩人大野がご案内いたします。もしよかったら、どうぞ。


――――――


私の住処は 風と海の中だった

鳥の鳴き声 雨音
北極星の声 骨笛
歌 星空の鍵

今とはシンフォニーだった
人間の物語は音楽だった

蝶と静寂
時間と 静寂

熱風のマトリックス
ノイズは黒い鏡
太陽のない世界
静かな虚空

物語は 迷宮

永遠の地球 無限
天国の墓場 故郷

人類の朝
星空の海

蘇る希望
人類は夜の恋に落ちる

旅の終わり
天国の星図

たった一本の勇気の穂
四元系の法則と薔薇
嵐の平穏 大地に水の氾濫

沈黙のキャンバス
眠れる物語
希望と不思議の誕生

迷宮とは星々
崖と海が出会うところ

夜は訪れても いつしか去っていく

生きる偽り 死んだ恐怖

我は草原
貴方の海
終わりなきもの

静かな流れ
閃光へ
暗闇の彼方
全ての誕生へ

―――――「human nature」によせて

2020年8月16日

読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

ストロークスが戻ってきた。
当時は中学生か高校生だった気がする。

Is this itで全米1位を取ったと絶賛され、それがあまりにもソリッドで楽曲が極限まで削られたものだったから、「え?これが?」と分からなかった。

本格的に聞き始めたのはセカンドから。ギターのメロディに都会の喧騒ときらびやかなものを感じて、まるでドラマを音楽で聴いているみたいだ、とハマった。

サードになってそのギターの重さは、当時を思えば、シリアスな方向になったのだと解釈すれば聞けたのかもしれないけれど、あまり心地よく感じなくてしばらく離れていて。

そしてふと気づいたら僕はハンドパンをしていて、音楽の構成に耳を傾けるようになっていて。ああ、そうか、こういう意図なのか。と何となく興味がわいて。それからハマった。という経緯。
ハンドパンは色んな気づきを僕に与えてくれたから、そうした財産は、演奏以外でおおきかったのかもしれない。まあ、その話はおいといて。

「新作」ではなく「戻ってきた」
そう。
戻ってきたのだ。

ファーストのようなソリッドさも、アングルズのような眩しさも、ルームオンファイアのような喧騒も。ファーストインプレッションズオブアースのようなシリアスさもある。どれもある。多角的だ。そうだ。アングルズだ。色んな視点と角度と切り取りがある。万華鏡だ。
ここまで昇華(消化)してきたか。

素晴らしいの一言。

良く戻ってきたぞ。ストロークス。偉いぞ、とか言うと怒られそうだけど。そんな気持ち。

さて、ではザニューアブノーマルの世界観を、もしよかったら皆さんも。どうぞ。

――――――――――


皆が口々に言う。
俺の憧れは言葉の先にある。

正しいことをしようと努力しても
そこに見返りはないんだ。
詳細はここにある。

つまり俺たちは混乱しているんだ

時間を失ったのは俺のせいだ

君の愛情が欲しい。

人生は短い。
だからおれは君のために生きるよ

怖くなどない
気にしていないだけ

堂々巡りに陥るのをおれはただ待っている。
俺の部屋から遠く離れた場所に 必要なものはすべてある。

言いたいことは全部
別の歌で
別の日で

いつだって俺は眠りながら歌う
それは夢に委ねよう

絵空事に過ぎない
俺だってそんな気持ちと戦っている
でも誰も 今すぐ俺たちを止めたりしない

未来を築くシンフォニー
解読するミステリー
人生はサイケデリック

石のように沈んでしまうなら
おれをオール代わりにしろ

歌を歌う
絵を描く

君の時間が欲しい

まちがったことをしたのか
定かじゃなかった
うまくやれているんだろうか どうだろう

準備はできた 出発だ
一度でいいから聞いてくれ
単なる物語に過ぎないが
君に話してあげるから

おれは真実を見つけ出す
戻ってきたら
君が耳にしている静寂は
変わるだろう

――――――「ザニューアブノーマル」に寄せて

2020年8月10日

読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

前回で、ある意味私は、人生を救われたと思っている。
人生は悲しいんだ。悲しくて愛しいんだ。それは、ハーピサッドなんだ。
そんな世界観にどれだけ救われただろう。
これは、その続きの物語。

コロナ。経済の停滞。ロックダウン。色んなテーマが渦巻いていた。どうなっていくのだろう。彼らの楽譜は。まるでオーケストラだ。社会という人類の縮図が描く、壮大なタペストリー。私は、彼らの軌跡に、目が離せないでいる。それはある意味、リアルなドキュメンタリーのように、私には響く。この人たちは、世界のどこかで生きている、誰かなのかもしれない。


「私達は今、気候と環境の危機の始まりにいます。
これは緊急事態なのです。」

月曜日の朝
地球温暖化はそれでも続く。

いつだって僕が抱えているのは脆い心
こんな弱い心の持ち主でごめん。

見た目通りで情けないよね。

カードを一枚引いて火星で暮らそう

時間が変化してしまったんだ
以前と同じ気持ちにはもうならないんだ

君が出ていく時には、
僕は心の中で泣く。

自分は雪の上についた儚い足跡でしかないから。

分かるよ。
時々辛くなるよね。

彼女に心を奪われていくんだ
生きていく中で段々と。

自分自身に出会いたい
そして服を交換したい。

探しているものが、見つからない

日曜はそろそろ終わり
だから僕は 眠らずにただ横になっているよ

ハッピーエンドを望んでいただけさ

ああ、すべてがとにかくずっと僕の心に引っかかっている

無秩序、憎悪、そして名声
僕はなんて言ったらいいんだろう

僕が扱っているのは死と孤独

心配いらないよ
僕はずっと、君を愛しているから

それが今まで起きた最高の出来事だった。

あれは人生最高の日々だった。

またできるといいね。

2020年7月5日

読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

初期の頃の言葉の純度は薄れてしまったような気がして
それが、なんだか残念な気がして
36なんて言わないで。
30くらいで凝縮したら、もっともっと、純度が高くなって。眩しくなったのに。少し。残念。

でも、それくらいの暗がりと眩さなら、私は深い場所で、見てきたよ。たとえ実際に、体験してはいなくとも。

若松氏はパーソナルな体験が詩に乗ってくるから、きっと、それらに意味はあると思うのだけれど。

でも、言葉の贈り物で見た、眩い言葉を、私は欲している。


―――――――

彼は綴る
愛とは生きる中に含まれていると

真実とは
強さの中で輝くのではなく
弱さの中で煌めくと

その時祈りとは
光に似ている

救いとは
生き抜いた先に光る星のようだ

試練さえも
幸福に変える

永遠とは
過ぎた時の中にあったのだと

哀しみが言葉を生む

時は蘇らない
それはしまわれている

忘れ得ぬ時は
一瞬の 奇跡のようだ

哀しみは 止められない雨のようだ

防ぐ手立てがなく
降り注ぐままに
打たれるしかない

写真の中に真実のあなたはいない

真実の姿は
照らすものをも
美しくする

哀しみは
いつしか優しさに
そして捧げられる

失われたものは
星のような時間差で
感じられる それは残像のようだ

夢の中にしか あなたはいない

愛が その影に
哀しみを投げかけていく

まだ本当の愛に
私の心は届いていないのかもしれない

そして影が濃くなるならば
光は眩くなる

桜が目にした 雪のような

独りの時間の 奥に眠る思い出と共に
私はある時
決して 独りではない

その隔たりをも
愛は超える

幸福に辿り着くまで
流れ星のように

存在する意味を携えて

魔法の箱を
愛が開ける

愛に出会うということは
真実の私に辿り着くことだった

しかし愛した人の不在は
全ての意味をかきけしてしまう

あなたはこの世界そのものだったのだ

時の隔たりを
越えられるように

私は祈り
詩を綴る

言葉は愛によって
命を吹き返す

あなたが私に残ったように
私は誰かに残していけるだろうか

永遠に消えない
光のように

2020年6月20日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 詩集
  • Oceania
  • The Smashing Pumpkins
  • EMI / 2012年6月18日発売
  • Amazon.co.jp / 音楽
  • 購入する

噂には聞いていたけれど、スマッシング・パンプキンズ。
どういうバンドなのか。
パールジャムとか、ソニックユースとかと、同じような感じなのかな?とか。
そういうイメージはあって。
結局よく分からないばかりで、聞くこともなく、ずっとそのままで。

日本語版の帯文「轟音センチメンタリズム」という言葉のセンスのなさに失笑してしまったけれど。でも、その帯文に悔しいけれど惹かれてしまったのも事実で。


まるで荒野の中で歌われる月のような旋律。
「THE CELESTIALS」(ザセレスチアル)の歌の荒涼とした寂し気なそれは、AFIにも通じるような気がして。

寂しくて冷たい温度感で、歌声が温かい。
そうか。これが彼らか、と思う。

あなたたちも哀しみを謳うのかと。

私ならそれをセンチメンタリズムなんて言わずに、レクイエムと言うけれど。


―――――――

暗い夜と運命の中で愛する人の名前を呼ぶ
太陽の光に焦がれて

風と羽根を見つけだそう
鳥は羽ばたく
愛とは空気
鳥は空の中をゆく
輝く太陽の下で

最期の日が来るまで
自由であるのに
逃げることはできない

孤独からは

まるで闇夜に輝く月のようだ
魔力が自由を押さえつけている

呪縛が愛を失わせる
冬のさなかで ランタンが揺れる
孤独な恋人たち
運命の導きは愛と共にあり
それは道を照らすのだろう

月は母であり
太陽は恋人
光が 声となって 名前を呼ぶ

彼女はまだ戻ってこない
哀れな世界
割れた真珠

音信不通の友人

罪の代用品

子供とは夏の月日

愛が必要だ

魔法のような 堕ちた恋人たち
星が煌めている
蝋燭の火
野生の花が荒地の中で
唯一 私を慰める

―――――「オセアニア 海洋の彼方」によせて

2019年10月30日

ネタバレ
読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

待ちわびた詩集だ。
たとえばそれは、飛行機雲みたいに追いかけている、
新しいバンドの新譜だったり

流れ星を見て、急いで手を伸ばすかのように、
願いごとをする光の軌跡だったり

500円を握りしめて、
少年誌を買いに行くような衝動で。

そういうものだ。
あんたの言葉をずっと待ってたんだ。
手を挙げて挨拶するような気軽さで
ドキドキしながら、
かつての少年のように、わくわくしながら読む。

内容はそういうものじゃないのかもしれないけれど、
この本の中には何か期待してしまう。
やってくれそうな何かを待ちわびて
言葉を冒険みたいに読み進む。


世界はちゃんと優しい。
これからそのことを証明します。


冒頭からそんな宣誓を感じる。
決意とでもいえばいいのか。
そんな世界の中で人はどれほど優しくあれるだろう。

まるで成宮氏の言葉はBUMP OF CHICKENだ。
射貫くような言葉はだからこんなにも優しい。

それは詩
 生き抜いた証

それは軌跡じゃない、過去じゃない。
これから未来を眩く照らす、存在証明の、灯だ。

―――――――――――

世界はちゃんと優しい
これからそのことを証明します。

「死なないで」

誰かに向けた言葉は、でも・・・・
――でも。
明かりを探すようにあなたの言葉を探している。

大丈夫じゃないけど大丈夫。
生きているだけで偉いかな。
射貫くような言葉は海の底まで届けばいい。

「理由」そのたった3文字の中に詰め込んだ言葉は
あなただけの物語。

切実なそれは祈りにも似た。

言葉は鳥だ。
鳥は運ぶのだ。
寂しさを。
どこまでも。――どこまでも。
生きて行くための、約束を。

「消えないで」まるでそれは花
根っこを伸ばして這い進む
強く深く泥臭く地道に心の奥へ
そして 私だけの 花を咲かせる。

一緒の夢を見よう。
寂しさを分かち合うように。
あなたがいなくなっても、
 いた分と同じだけの空洞はあえて埋めない。
ここはあなたの居た場所という、傷。
空みたいな、悲しみ。

真実は言葉の中に生きた重みをかさねて。
苦しみだけの世界なんてすべて嘘。
真実は白すぎて美しすぎて手に負えない。

間違いだらけ。
傷だらけの足跡はそれだけで魔法みたいに尊い。
壁も画面も夜も越えて行け。満月のような眩さで。
週7で更新される物語。
コインロッカーはSNS。その手帳にとって空は栞。
言葉に殴られる泣き声が聞こえる。あなたの言葉。

スマホはここでは意味がないらしい。
救難信号はことごとく聞こえない。
誰に宛てるのでもないSOS。
耳を澄ませる人、人知れず涙を流す。
自由に重ねた既読。

世界は変わらない。
感情は要らない。
「いなくならないで。」

暗闇の中で吸い込まれる靴の音。
生きて行くためのノート。作り話。あなただけの物語。
プラカードの代わりの言葉を。
シルエットのアイコンを。

ここにいるんでしょ。
画面をなぞるあなたの言葉をおいかけるように。
それはタイムラインを流れて私の眼に留まる。
もしかしたら、流れ星だったのかもしれない。
「死なないで」「消えないで」「いなくならないで」

世界よ 祈りをどうか聞いてくれ。
「伝説にならないで。」
言葉を綴れる人よ。また会おう。
あなたは生きて刻む人。

その軌跡の全てを 私は愛するために。
今日も 詩を綴る。

―――――――成宮アイコ氏に、よせて。

2019年9月26日

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読書状況 読み終わった
カテゴリ 詩集

――これは
人の、命の、
在り方の、話だっただろうか

自分という命が
そこにあって
心を込めたものを
何かにしたい
カタチにしたい

それが誰かに届いたなら
嬉しい

それが
誰かを少しだけ豊かにするなら
嬉しい

自分という形
食べものという、形

それは交歓だっただろうか

いつか消えてしまうそれは
生きる意味にも
似ていたかも しれない

目の前の誰かを
胸の中の言葉を

大切にしようと
思った

―それはきっと
宝物だよ
かけがえのないものだと
思って 真摯に向き合って
扱うのなら きっと 何かが
応えてくれる

そんな希望を教えてくれた


――そうだった
これは、パンの作り方の
話だったのだ

2019年7月28日

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読書状況 読み終わった

サブマリンを読んで

また読みたくなった
チルドレン

何度も読んだ
大好きな小説

殺傷能力が少なく
どちらかというとマキロンに近い
半分以上が、優しさで、できていて
残りはユーモアで、できている、そんな小説。

子どもは英語でチャイルドだろ、
でも集団になるとチルドレンだろ、
別物なんだよ

とか、
どこか言葉遊びのような気がしても
「もしかしたらこれは真実かもしれないぞ」と頷いてしまう

しかもそれを語る人物がはちゃめちゃなんだから、笑ってしまう

担当の少年をぶっとばしてしまったり
熊の着ぐるみを着ておやじをぶっとばしてしまったり

「大人がかっこよければ子供はぐれねぇんだよ」

カッコいい大人になりたいな、と思った。

担当の少年に振り回され、陳内に巻き込まれる武藤さんに同情

(武藤だけに、無糖かもしれない)


「世界は失恋した俺のために動くのをやめた」

そうであってほしい。

「甘いかな?」

甘くないよ
甘い世の中って きっと素敵だよ

永瀬さんに言ってあげたい。

どうかどうか
みんなの世界が 甘く 優しくありますように

2019年7月22日

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読書状況 読み終わった [2019年7月22日]
カテゴリ 小説

3年ぶりの新作
だからこれは、三年に一度の奇跡

この音楽との出会いはそう呼んだって、
決して間違いじゃないと信じられる
希望のようなアルバム

それこそ本当に
オーロラであり、アーク(環天頂)であり、

もはや、流れ星のような
気象現象レベルの、奇跡のように

私には、見えた

歌詞とか世界観とか
これまでと同じようで
どこかが変わっているような気がして

どんどん、澄んでいく
湖のような 音楽が
雲みたいに、光みたいに

キラキラと 透いていく

消えそうなくらいに美しいのに
絶対に消えないくらいの、眩しさで

音楽はどんどん優しくなっていくのに
どんどん強く確かになっていく

その出会いがあったら
どうやら背中を押された私はもう一度
生きていくらしい

―――――――――

夜明けよりも手前側
星空のインクの中

解き放て あなたの声で
光る羽根与えた想いを

言葉に直せない全てを
紙飛行機みたいに

ここから出たらいつも通り
ありふれた一歩目を歩く

あぁ ここはどこなんだろうね
どこに行くんだろうね
迷子じゃないんだ

指先で触れた 微かでも確かだった
眩しい温度だけが 方向を示すよ

曲がって落ちた紙飛行機
見つめ返せなかった まっすぐな瞳

持て余した手を
自分ごとポケットに隠した

失くしたくないものを
見つけたんだって気付いたら
こんなに嬉しくなって
こんなに怖くなるなんて

何を言おうとしたの
その目の奥に何を隠したの
秒針はそこを示して止まっている

伝えたいこと 言えないまま
消えたらと思うと怖くなって
出来るだけ頑張るけど
どうしていつまでも下手なんだろう

世界はシャボン玉で
運よく消えていないだけ
すぐ素直になれるよ
それができるようにできている

誰かの胸の夜の空に
伝えたい気持ちが生まれたら
生まれた証の尾を引いて
伝えたい誰かの空へ 向かう

――――――「aurora arc」によせて

2019年7月15日

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読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

生んだ時、生まれた時に

ずっと知っていたはずなのに
はじめましての、不思議な関係からはじまる

この瞬間から、おかあさん、はじめます。
みたいな、日々の始まり。

自分も 命なんだと いうこと
私にも 終わりがあるということ

もちろん君にも 終わりがあるということ

ずっとずっと
それはもう最初から知っていたはずなのに
もう一度 改めて 命と出会って
向き合い始める 新しい始まり

子ども一歳、お母さん一年生
そんな日々

子ども二歳、お母さん二年生
そんな、日々

君の歩く速さで
ゆっくり歩いていこうね

その一歩はとても小さくて
なんだか少し心配だけど

一生懸命 生きているんだよね
信じることと 心配になって不安になることは
似ているようで 違うね

出会ったもの一つ一つをちゃんと胸にしまいながら
思い出を彩りみたいに重ねた確かな日々にして

大切に大切に 君と一緒に歩いていこう

優しさって 優しくすることでしか 
教えてあげられないね
ごめんなさいって 謝ることでしか
教えてあげられないね

大人も子供も もしかしたら
関係なくはないの かもしれないけれど
本当は関係ないかもしれない そんな 二人三脚

その日々がどうか
大変だけど愛しさで溢れる時間で
残ったものがかけがえのない思い出で
ありますように

2019年7月14日

ネタバレ
読書状況 読み終わった
カテゴリ エッセイ

丁度このcdが手に入る前後で、
ハンドパンの「C# Ysha Savita」
を買って、耳が幸せな気持ちでいたところに
この楽曲たちはものすごい幸福だった
まさにそういう音階のようなそれらが

ハンドパンが楽園としたら
彼らの楽曲は祝福

人生讃歌のような気配さえもするそれらが
聴いていると癒されてしまって
なんかもう涙腺にくる

もちろん、歌詞はその通りでは、ないのが
洋楽の面白いところだったり、するのだけれど

「CONTRA」以来に、心に届いたアルバム。

夕陽、砂浜、海、
鳥の声、そんな景色の中で、聴きたい。

―――――――

終わらせるべきだと君が思う理由は分かっているんだ
あなたを永遠に支え続けることはできないけれど
今抱きしめることならできるよ

悩める心の持ち主なら
決して看過できないだろう

相談している暇はないよ
話せないんだ
時間は信用できない

君は僕を裏切っていたけど
僕も裏切り続けていた

君が手を差し伸べて守ってくれたなら
僕は教訓を得られたのだろうか

僕の人生はジョークに等しい
君の人生なんてお気楽なもの

君を愛しているよ
でもそれだけじゃ足りないんだ
そして君から距離をとることは
堪えがたいほど魅力的だった

何百枚もの金貨は使ってしまえば
輝きは消えて手元には何も残らない

あれだけたくさんの愛情が憎しみに変わってしまった

ああ、当時の僕は若かった
自分の運命を知らずにいたんだ

僕は君にとってどういう存在なのか
君は僕にとってどういう存在なのか

「日付を要求する曜日なんてあるんだろうか」
いいや、僕には分からないよ

太陽が物事を修正してくれないなら
1年はかかるだろうね

2021年に、
君は僕のことを考えてくれるのかな?
(1年なら待てるけど)

与えることと受け取ること
苦しみと痛み
リアルとフェイク

誰が知っていると言うんだい?

たとえ1日であっても
でも太陽が姿を見せようとしている

あの頃は確かに君を愛していた
今も君を愛していると思う

100年かそれ以上に長い年月
1分間がずっと長く感じられるだろう

それは全ての人々の心の中で脈打っている

―――――「Father of the.. -O-Card-」によせて

2019年7月7日

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読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

前作「orbital period」が出た時、
私は高3の受験シーズンだった。

そして「COSMONAUT」が出た時、
私は無事大学生になっていた。

一つ、何かを乗り越える度に
また一つ、何かがあった。

一体いつまで自分は頑張れるだろう
いつになったら 超えられなくなるのだろう

生きることは、思えば楽しいことよりも
怖いことの方が多くなっていたような気がする

まだまだ社会人になったら苦労をするのだけれど
それはまだ未来の頃だった。

過去と未来が結びついたような楽曲は
星の向こうから届いた歌声だったようで

届いた救難信号への
「応答」だったのかもしれない

子どもの頃に、
いろいろあったな、
とか思い出した。

沢山頑張ったな、
とか、懐かしかったような。

多分、一番聴いて、
一番、泣いたアルバムで

前作までは、聴いていて
胸が苦しくなることが多かったけれど
今作は、優しすぎて、なぜか何度も聴けた

そっか
優しい場所まで来たんだねって、
思った

「外側まで連れていくよ」
そうやって引っ張って
光の場所まで、来たんだね

その眩しさは、次作の「RAY」が
受け継いで行くのだけれど。
それもまた、やっぱり未来の頃の話。

―――――――――

どこにも行かないままで
どこにでも行ける迷子

僕らは呼び合って
音符という記号になった

悲しいことは宝物になった

地球で一番
幸せだと思った
あの日の僕に
君を見せたい

あなたのその呼吸が
あなたを何度責めたでしょう
それでも続く今日を
笑う前に 抱きしめて欲しい

あの日からずっとずっと
夢のままですよ

起きたら胸が痛かった
心とかじゃなくて右側が

夜になったら治ってた
痛かった事も忘れてた

生まれたらどうか生き抜いて

あの時どうした ほら
思い出してよ 君は

優しさの真似事は優しさ
出会えたら 迷わないように

出会っている 無くさないように

君の願いはちゃんと叶うよ
怖くても よく見て欲しい

これから失くす宝物が
くれたものが今 宝物

消えない悲しみがあるなら
生き続ける意味だってあるだろう

どうせいつか終わる旅を
僕と一緒に 歌おう

僕が見つけるまで生きてくれて
見つけてくれて
ありがとう

あなたが選んだ世界に
こんな唄が出来たよ

さぁ どんな唄歌う

ああ どうかいかないで
いつまでもなくならないでいて
あなたがどこかで笑ったと
思うだけで宇宙が笑った

死ぬまでなんて嘘みたいな事を
本気で思うのは
生きている君に
僕はこうして出会えたんだから

誰の声か どうでもいい
言葉と音符があるだけ
ただ力になれるように
愛されなくとも
君の傍に

全て抱いていく堕ちられないグライダー
誰にも見えないさ
疑ったって手掴んで
大切に信じるしかなかったグライダー

夜明け前

――――――「COSMONAUT」によせて

2019年7月6日

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読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

語りつくせないくらい何度も聴いたアルバムで

悲しみと寂しさと涙と
笑顔というか未来というか希望が
たくさん詰まったアルバム

当時高校生

別冊の星の鳥を読んで何度も泣いた

あまりの切なさに一時聞けなくなって

それでもずっと胸の中にもう星の鳥は飛んでいて

消えない永遠の星みたいなアルバムで

楽曲自体に好き嫌いがはっきりしすぎて
全部を等しく聞くわけではないけれど、

それでも、高校生の当時の自分の心情とは
あまりにリンクして、なんかもう辛くて共感して
死にたくなるくらい縋ったような気もする

メーデーに本当に、救われた

あの曲がなかったら
救難信号に 気づけなかったかもしれない

あの時の自分に言ってあげたい
「君は外までちゃんと行けるよ 信じていいよ」


――――――――


夜空に光を放り投げた
あの泣き声は いつかの自分のもの

息は持つだろうか 深い心の底まで
勇気はあるだろうか 君から預かってきたんだよ

僕が歌う 僕のための ラララ
唇から 零れ落ちた ラララ
消えそうなくらい 輝いてて
君の場所は 僕しか知らない

君の存在は いつだって思い出せるけど
本当に欲しいのは 思い出じゃない今なんだ

捨てたくても捨てられなくて
小さな痛み溜まってた

隠れる場所は いつであろうと
僕の心の中だったけど
君を見つけて 君を隠すよ
ずっと探さなくてもいい かくれんぼ

また会えるのが 待ち遠しいけれど 本当は

一緒に見た空を忘れても 一緒にいた事は忘れない

僕だけを 待っている人がいる
あなただけに 会いたい 人がいる

ねぇ 心の中にないよ 僕のためのものしかないよ
そうじゃないものを 渡したいけど 渡したい僕がいる

飴玉あげる

一つ分の陽だまりに ひとつだけ残ってる

大丈夫

見つけたものは本物だよ
出会ったことは本当だよ

君に会いに来たんだよ

君の心の内側から 外側の世界まで
僕を知ってほしくて 来たんだよ

心の裏側を ぐるりと回って戻ってきた
あなたはどんなに離れても 君の心の 周回軌道上

―――――「orbital period」によせて

2019年6月17日

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読書状況 聴き終わった
カテゴリ 音楽

先日。
高校の時の同級生にあった。

懐かしいというより。単純な驚き。
自分にもそういう繋がりがあったのだという。

友達。
友達について考えてみる。
羨むこともあったり、憧れることもあったけど。
でも、思ったのと、違うらしい。
美化しすぎたのか。それとも、もう以前の私とはもう全然違ってしまったのか。

少なくても、私の人生はその連続で、もう何度目かというくらいなので、そういうことには慣れきってしまったのだけれど。

でも、本題は、そこじゃない。
そう。本の話。

この本を買ったのと同じくして、先日あった人もまた、写真を撮るのが趣味だと、会ってから、思い出した。

夜の工場の写真で自分のイメージ通りのシャッターチャンスを二時間待った話とか。写真ですべてを伝えたいとか。写真に対する並々ならぬ情熱のようなものを聴いた。

そういう話は、聞いててとても心地がいい。
だってそれは、それだけこの世界に、それはもはや愛情と言ってもいいくらいのものを、捧げられるものが、ちゃんとあるということだから。それはとても微笑ましいし、応援したくなるし、ずっと見守っていたくなるような類のもの。

この本のきっかけは、インスタでフォローしている(とても気に入っている。というか、フォローしている時点で、とても気に入っている)人の写真が、載っているって、知ったから。

そうなんだ。じゃあ、買おうか、て思った。
絶景ものなら、もう何冊も持っているというのに。

インスタの写真が、おまけみたいな乗り方がしているのが、少しだけ、残念だった。もうこれを卒業アルバムみたいに散りばめて、それをずっと見られるんだったら、きっととても幸せなのに、って思った。
でも、見出しに、「ファインダー越しの世界」を見つけて、ちょっと嬉しくなった。
インスタグラムを、まるで本にしているようで。

2018年9月17日

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