タイトルから精神的に優しいこと(あなたは悪くない、あなたはあなたであるだけで好かれる、のような)が書かれていると思って読み始めたが、全く逆。
かなり厳しい。
言いたいことを言わないのは相手に気遣ったのではない。
相手に嫌われたくないから。そしてそれは逃げである。
あなたは相手のことをどうでもいいと思っている。そういう人は相手の幸せを心底喜ぶことができない。
なのに我慢しているから心理的に負荷がかかり「こんなに頑張っているのに……」と相手に求めてばかり。
誰々のために頑張っているのではない、ただ自分が嫌われないために、自分のために頑張っているのだ。
相手に対する優しい言葉も上っ面だけ。気を使っていますよ、とうだけ。心が伴っていない。
相手のために何かしないとと一生懸命に行動するが、そういう人のもとには、それを利用する人が集まる。多くの人はあなたを軽んじる。
・相手に嫌われるかも、不快に思うかも、ということが言えない。
・相手に気遣っているようで、いつも自分のことばかり考えている、本当は多分相手に興味がない、自分のことばかりの考えている人間。
・そんなこともできないの?と思われるのが怖い(仕事で)
などと自己認識していた自分にとって、この本の言葉は刺さった。
著者の「そういう人は悪口ばかり言う、だから自分も悪口を言われるのではと怯える」などは自分に当てはまらないと思ったし、所々反発したくなる内容もあった。
そういう環境で育てた親が悪いとか、鬱傾向の人に頑張らなくて良いよとか、優しい言葉はあまりない。
でも、だからこそ、自分の考えや言葉を見直すきっかけになった。
- 感想投稿日 : 2021年9月27日
- 読了日 : 2021年9月27日
- 本棚登録日 : 2021年9月27日
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