絵画の知識が全くなくても楽しく読めた。知識のぶつかり合い、とても知的で情熱的な戦い。ただ漫然と眺めるのではなく、その絵画が描かれた背景を知っていれば感じ方も全然違ってくるんだなあ、と絵画の楽しみ方を教えてもらった。
注文があるとすれば、作中に出てくる絵画が挿絵として掲載されていたらもっとわかりやすかったかな。まあ、それを文章で表現してこそ小説家の腕の見せ所なんだろうけど。あとは、この小説を読んで絵画に興味を持った読者に、実際に美術館に足を運んで生の絵画に触れてほしいという著者の思いもあるのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2018年1月6日
- 読了日 : 2018年1月3日
- 本棚登録日 : 2018年1月3日
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