一般読者に向けた耳科学についての基礎解説的な本。ここ50年の耳鼻咽喉科学の変遷について書かれている部分、かいつまんで書くと、顕微鏡など手術器具の発展と基礎生理学の進展によって中耳に対する聴力改善手術「鼓室形成術」が広まり伝音性難聴が手術によって回復しえる病気となったことなど、耳鼻咽喉科学が様変わりしたことは非常に面白かった。またWHOやアジア各国での難聴に対する取り組みなど世界の潮流に触れていることや、日本では難聴に対する幼児・子供への先進的な取り組みがあり難聴児対象の幼稚園が存在することはともて驚いた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
40 自然科学
- 感想投稿日 : 2013年2月17日
- 読了日 : 2013年2月17日
- 本棚登録日 : 2013年2月17日
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